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「弥栄の烏」(いやさかのカラス)阿部智里著:八咫烏シリーズ最終巻 烏と猿、そして神との最終決戦

阿部智里の八咫烏シリーズ。
最終巻が2017/7/20にやっと発売されました。
これが六巻目となります。

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『烏に単は似合わない』阿部智里著:久々に夢中になって読んだ小説。ハマると寝不足でも止まらない
『烏は主を選ばない』阿部智里著:八咫烏シリーズ第2巻目。
『黄金の烏』阿部智里著:八咫烏シリーズ第3巻目。
『空棺の烏』阿部智里著:八咫烏シリーズ第4巻目。
『玉依姫』阿部智里著:八咫烏シリーズ第5巻目。

『玉依姫』で最終巻かとウッカリ勘違いしていました。
5巻目の『玉依姫』では、「人間界・猿・神」側から見た最終回。
そして、この『弥栄の烏』が「烏」の世界からの最終回に当たることになります。

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弥栄(いやさか)とは

タイトルである「弥栄(いやさか)」とは”一層栄える”または”万歳”という意味でおめでたいことを示すそうです。
このタイトルを見ただけで、目出度く大円団を迎えるに違いないと確信できます。

しかし、ドラマというのは一筋縄ではいかないところが面白いところ。

『玉依姫』と『弥栄の烏』と2巻に分けて最終回を描いたのは、「人間界・猿・神」vs「烏」との最終決戦と言うか、最後の壮絶な戦いが繰り広げられるための布石なのです。

この戦いで、誰よりも目を見張る活躍をするのは、北家の雪哉なのです。
1巻目の『烏に単は似合わない』に登場した頃は、うつけだの出来損ないだの散々な評価でしたが、本来の雪哉の才能が開花し、いやしがらみが無くなった分、隠していた才能を思う存分に発揮することとなります。

しかし、良いことだけではありません。
圧倒的不利な状況にあった烏側。
戦いで、親友を亡くし大切な仲間たちを失っていきます。
その悲しい別れが、雪哉の戦うための青白い闘志となって爆発するのです。

『弥栄の烏』での見どころ

まず、雪哉の戦略家としての戦い方が面白いです。
“面白い”と言うのは少し語弊があるでしょうか。。見事と言った方が正しいかも知れません。
おそらく、雪哉ような戦い方が出来るタイプはそうそういないと思います。
たいていは感情に流されたり、人間関係の上下の立場に板挟みになるところを、淡々と己の目的を果たすための、最高の結果を導き出す方法を何の迷いも無く実行出来る者は少ないでしょう。
それをズバッとやってしまうところでしょうか。

次の見どころは、金烏(烏での最高の地位にある統治者)の奈月彦とその妻の浜木綿の最後のシーンでしょうか。
一族を守るために、幸せとか、家庭の温もりから一番遠い位置にいる2人の、最終的な姿。
その着地点に読者として(嬉し泣きで)泣けてきます。

雪哉もこの幸せを護るために、(もうこの続きは無いだろうけど、もしあったとしたら)きっと益々の活躍をするのではなかろうかと想像できます。

なにはともあれ、八咫烏シリーズファンはすぐに読むべしです。
もし、まだ八咫烏シリーズを手にとっていないのであれば、1巻目である『烏に単は似合わない』から読んで欲しいです。

ファンタジーSFが好きならば、この夏、八咫烏にハマること間違い無しです。

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