『玉依姫』阿部智里著:八咫烏シリーズ第5巻目。

いよいよ八咫烏シリーズも最終巻となりました。
残り1巻と思うと、達成感のような寂しいような複雑な気持ちにさせられます。

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今週読んだ本 2016/9/18~2016/9/24



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玉依姫とは

さて、そもそも玉依姫とは。
所説あります。
一つ目としては、綿津見大神(海神)の子で、豊玉姫の妹であること。
それと、自分の子供でない子、つまり姉の豊玉姫の子供を母親の代わりになって育てていることです。
”代わり”がキーワードで、
・姉の代わりに子供の育てる
・神の代わりに神霊の依りどころとなる、つまり巫女さんを指す
などの所説があります。

二つ目としては、玉依姫伝説としては、賀茂建角身命の子で、川上から流れてきた丹塗矢によって神の子(賀茂別雷命)を懐妊した玉依比売(タマヨリヒメ)がいる。
この賀茂別雷命を奉っているのが京都の上賀茂神社です。上賀茂神社といえばトレードマーク八咫烏。
おおお!玉依姫と八咫烏はつながっていたのですね。

現代と繋がったストーリー

1巻から4巻までが、時代物のドラマ風だったのに対して、5巻目の玉依姫は現代が描かれています。
現代の生活の中に、実は八咫烏の世界(山内)があったのです。
読み始めたうちは、いったい1巻から4巻までの話になんのつながりがあるのだろうか?と思っていましたが、2巻目以降から登場する「人(八咫烏)を食う猿」の存在が、八咫烏たちを脅かしていました。
人(八咫烏)食い猿を、撃滅させたい八咫烏たち。
しかし、そこには黄金烏と猿と人の世界との不思議なつながりがあったのです。

かつて、八咫烏と猿が奉っていた”神”。その神を育てているのが玉依姫。
つまり、こんな感じの関係でしょうか。
  ↗神↖⇔玉依姫
 ↙   ↘
猿 ←→ 八咫烏

この玉依姫が現代に住む女子高生となります。
無理やり生贄として玉依姫とさせられた女子高生ですが、次第に玉依姫になりきります。最後は玉依姫そのものに。。
なり切り過ぎてある意味少し狂気じみている感もあり、最後は狂気を超えて玉依姫そのものに。。

これ以上書くとネタバレになるので、この辺で。
最終巻、意外な結末に驚きです。

わたし個人としては、奈月彦や八咫烏たち、姫たちのその後のストーリーを期待していたのですがね。
まさか、続編があるのかな?なんてちょっと期待を持たせられるところもあります。





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