夏は、「暑い、暑い」と言いながら冷たいかき氷を食べる楽しみがある。
かき氷は、クーラーの効いたお店で食べるよりも、暑い縁側やテラスで食べる方が美味しいと思う。
しかも、シンプルなものが良い。
(餡子が苦手って事もあるのだけどねw)
わたしにとってのかき氷№1は、家から自転車ですぐに行ける葛飾柴又 帝釈天参道にある高木屋老舗の『氷あんず』である。
シロップが甘すぎず、さっぱりしているのが良い。
自転車をふーふー言いながら漕いで行って、縁側で食べるとなんとも言えないほど冷たさが良い具合に沁み渡る。
№2は、東京都庭園美術館に併設されていたカフェのかき氷。
写真のものである。
ここも、店内で食べるよりも、品良く張ったテラスのシェードの下で、蝉の声を聞きながら食べるのが、なんとも夏を感じられて良いものである。
一昨年までは毎年行っていたものの、去年からは東京都庭園美術館の改装に伴い現在は店舗を移転しているのではと思う。
№3は、もう思い出となってしまったが、高校生の頃 学校帰りに食べたかき氷『しろくま』と『くろくま』である。
友人同士の間では、宇治金時の様に餡子と抹茶シロップがたっぷりかかった『くろくま』派が殆どだったが、アンチ餡子の私は断然『しろくま』だった。
今や、コンビニなどでシロクマをよく見かけるけれど、私の中の『しろくま』は、お店のおばちゃんが、「さぁ、突き刺したスプーンを、氷をこぼさずに抜けるなら抜いて御覧なさい」と言わんばかりに、ドヤ顔で出してくれたあの、エベレスト並みのしろくま以外にありえないと思う(笑
夏になるとふと思い出す味である。