伝統醗酵醸師のフォローアップ勉強会へ行ってきた。
味醂仕込み(酒税法違反にならない仕込みで)を醸師仲間と行う。
仕込みだけではなくて、味醂仕込みクラスを開催するにあたって、安全に参加者さんたちに分かりやすく説明するにはどうすれば良いのかなどの、勉強会も兼ねている。
こうやって、同じ目的の同じ目標の、同じことに興味のある人が集まって交わす会話は本当に楽しい。
途中、勉強そっちのけで”どう使うと美味しい?”で盛り上がったり、
他の醗酵食での情報交換も出来て、他愛ない会話ですら勉強になる。
それと同時に、気持ち的にも晴れやかな気分になる。
なぜこんなに晴々とした気持ちになるのだろうか?
そうか!
日頃、一人で仕事をしていると誰かと会話する事が本当に少ない。
ましてや、同じことに興味のある人間が少ないと益々一人で気持ちが内側に籠ってしまうからだ。
内省は好きだが、し過ぎもつまらないし、
内省の時間が無いと枯れてしまうタイプ。
この辺りのバランスを上手にとって行きたいと思った。
そのために、興味のあるイベントや勉強会に、もう少し積極的に参加していこうと思う。
さて、こちらは、
醸しの先生の二年間熟成させた味醂。
飲むとまろやかさと芳醇な香りが、意識がトリップしてしまいそうなほど絶妙で美味しい。
その二年熟成させた味醂に、さらに二年漬け込んだ自然栽培の青梅。
どんな高級和菓子でもこの味には敵うまいと思うほど、柔らかでとろみがあり、繊細な甘さ。
私もこんな、身も心も蕩けるような青梅を作りたい。
この日、しみじみ思ったのは、
今”醗酵”は私の中でとても、心が浮き立つことで
同じ興味のある人たちが集うところは、居心地が良くて、毎日を豊かにしてくれると。
ますます醗酵にのめり込むのと同時に、
興味のあるものを少しだけ増やして、
同じ人が集まる場に出ていこう。
それが毎日に彩りを添えてくれる一つなのだな。