シンヤB & ものくろキャンプ光画部 リサーチトリップに参加した。
凄く寒い1日となり、ニットのワンピースの下にはヒートテック、大きなストールで自分をぐるぐる巻きにして、恵比寿の東京都写真美術館へ向かう。
写真をやっていた頃は足繁く通っていたが、ここ数年すっかりご無沙汰していたので、作品が観られるのにウキウキして足取りも軽い。
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シンヤBさんの、短時間だが大学の授業と同じレベルのリサーチトリップ
美術館に入ると、年間パスポートを買わされた。
“買わされた”とは、やらされた感いっぱいの表現だ(笑
恵比寿まで、自宅から約60分かかるため、来るには覚悟が必要で、そんなに足繁く通えないと一度も年間パスポートは買わなかった。
しかし、無理矢理にでも買うことになったら、貧乏根性で「元取ってやる!」と鼻息も荒くなる。
もしや、これはシンヤBさんの狙いなのだろうか?(笑
写真展の見方がガラリと変わる
展示室に入る前に、シンヤBさんからプロの写真展の鑑賞の仕方のレクチャーを受ける。
今まで、一枚一枚丁寧に観ていた自分のやり方はおそらく一般的な見方なのだろうと思うが、ここでガラリとパラダイムシフトが起きるほどの考え方の転換が起きた。
この『写真展の鑑賞の仕方』のレクチャーだけでも、私にとっては来た甲斐があった。
総合開館20周年記念 TOPコレクション「シンクロニシティ」平成をスクロールする 秋期
一つめの展示は『総合開館20周年記念 TOPコレクション「シンクロニシティ」平成をスクロールする 秋期』
好きなフォトグラファーの川内倫子さんや米田知子さんの作品もあり、ここで一気にテンションが上がった。
作品として、印象に残ったものは次の3つ
- 《天安門前広場の近衛兵24人を重ねた肖像、中国、北京》北野謙
- 《台北市のコミックマーケットに来たコスプレの人々34を重ねた肖像、台湾、台北》北野謙
- 《サダコの折り鶴・広島》米田知子
最初2つの作品は天安門前広場らしき風景は一切分からないし、台北だと分からないのだけれども、自分の中で一気にその風景が広がって、ダークな色合いからイマジネーションがあっという間に膨らむ。
私はこのように”観る側の想像力を一気に膨らませる作品”に滅法弱くて惚れてしまう。
かつて、そこでどんな事が起きたのか、そこでどんな悲劇や喜劇、偶然の幸福や不幸せが巻き起こったのか、みるみるうちに蘇ってくるのである。
米田知子さんの折り鶴は、ハイキーな背景が普通であれば”きれい”とすら感じるのだが、モチーフがサダコの折り鶴であるために、その明るい背景がハッとするほど悲しくなるのである。
そのほかにも素晴らしい展示あっただろうけれど、シンヤBさんから受けた「観方」だと、強烈にこの3つが記憶に残ったのである。
この展示はまた時間を作って来るつもりだ。
長島有里枝 そしてひとつまみの皮肉と、愛を少々。
懐かしい長島有里枝さんの作品だった。
彼女らしい人間臭い作品群である。
展示としては、過去の作品を再び観る感じだったので、先の展示よりはサラッと流してしまって終わった。
Leicaのインスタントカメラで頭がいっぱい
展示を見終わった後、ミュージアムショップを発見。
そこから、それまでの展示の余韻が全て吹っ飛んだ!
ミュージアムショップでLeicaのインスタントカメラを見つけだのだ。
私は、ポラロイドフィルムが生産中止になるまで、ポラロイドカメラで作品作りをしていたので、インスタントカメラに目がないのだ。
いやもうヤバイ。
頭の中では、予算を捻り出す算段が始まり、いつどうやって、どの色を買うのか?を考え始めて、シンヤBさんの話しどころでは無くなってしまったー
欲しい、欲しい、欲しい。
そして、再び「フィルム貧乏」になるのだな(笑
海南鶏飯食堂2の料理がどれもヤバイほど美味しかった
写真展鑑賞の後は、シンヤBさんオススメの海南鶏飯食堂2へ。
食事をしながら、事前に伝えられていた宿題の各自の発表である。
しかし、ここのご飯が美味し過ぎて、正直なところ自分自身宿題どころではない。
ちなみに料理の写真が少ないのは、店内が暗くてiPhoneで撮るには光量が足りないこと、ホワイトバランスに苦労していたことで、撮るのが嫌になったからである(苦笑
宿題の発表は、他の人たちがあまりにも素晴らしく、そして真面目で、自分の用意した答えが全くアホ丸出しに思えてしまったほどだ。
仕方が無いので、用意した答えは心の中で全てボツにして、その場で考えて発表した。
まぁ、これは学生の頃からよくあるパターンで、即興でどうにか切り抜けるのは得意技。
本当に自分は「一発逆転型」なのだなぁと改めて思い知らされた。
とにかく、楽しい夜だった。
ただ、最近は23時には寝ることにしていて、体もすっかり23時には眠くなるようにタイマーがセットされているので、帰りの電車で死ぬほど眠かった。
そして、翌朝6:00起床がこれまた死ぬほど辛かった。
なので、次からは飲み会のそばに宿と取ろう。(と言うのはウソ(笑)