このところ、いろいろあって心が折れる事が多かった。
しかし、そんな状況は私だけではなかった。
普段、あんなに元気な人が実は私と同じ様に心くじけそうになっていたという事を知った。
彼女に、自分が感じていることを素直に伝えた。
「あなたが頑張っている事はみんな知っている。そして、あなたを叱咤されていることも知っている。
でもね、その叱咤の言葉は、先生がどうにかしてあなたを綺麗に美しい状態で舞台に上げたいという強い気持ちからってこともみんな気付いているのよ。」
普段、笑顔しか見た事の無い彼女がボロボロと涙をこぼした。
なんて綺麗な涙なんだろうと思った。
普段から懸命に、そして明るく頑張っている人が流す涙は澄んでいて美しい。
わたしもそんな涙を流せる人になりたいと、その時思った。
彼女が帰った後、誰よりも崖っぷちにいるのは自分なのにね。。なんて考えながら、着替えようとロッカーの前に行ったら、メッセージとキャンディーが残されていた。
メッセージを読んだ途端、わたしも思わず涙がこぼれた。
わたしの涙は澄んでいるだろうか?と、ふと思った。
キャンディーとメッセージをありがとう。
今度心が折れそうになったら、このキャンディーを食べるね。それまで取っておく。