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「がんで余命ゼロと言われた私の 死なない食事」神尾 哲男著:毎日の食事の大切さをひとつひとつ知る事ができる本

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今週読んだ本 2017/5/28~2017/6/3

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もし病気では無いけれど、体調がいまひとつの人はすぐに読む本

「未病」という言葉があります。
病院で病名が付けられるほどの症状では無いけれど、体がだるい・ふんばりが効かない・なんとなくすぐれないという人は、すぐに読みましょう。
それほど、自分の体を管理するために大切なメッセージがたくさん込められています。

著者の神尾哲男シェフは、体調が突然悪くなり病院に行ったその日に余命ゼロいつ命の灯が消えても不思議で無いと宣告されてから、病院での治療を断り、自分で食事を見直しし、生活習慣を改善して14年元気で過ごされていました。

非常に残念ですが、今年 2017年5月4日に亡くなられました。
その悲しいニュースを聞いた後、再び神尾シェフのこの本を手に取って読んでみました。

がんと闘うのではなく、食事で体を管理し、共存する道を選ぶ

神尾シェフはがんと宣告されてから、しばらくは病院でがん治療を行っていたそうです。
しかし、一向に良くならない上に、次第に投与される薬の質と量とが、がん細胞と一緒に健全な細胞までを弱らせている状況に疑問を感じた結果、西洋医学や治療とは縁を切り、自分でひとつひとつ体に問いかけながら、自分のための食事を作り見直しをしたのです。
人の体は食べた物で作られます。
神尾シェフは料理の世界で生きて来たというプライドもあるのでしょう。

マクロビオティック
薬膳
糖質制限食


などなど、この世にはありとあらゆる食事法があふれています。
一つの食事法だけにのめり込んだり、妄信的に信じるとそれはもう「宗教」になってしまいます。
宗教は人の心の拠り所であり、癒しのためにも良い点もたくさんありますが、その一方、聖典が伝えることが全ての正義であると信じ”自分で考えること”を見失ってしまう信者も少なからず現れるのです。

これで良いのか?
人任せで良いのか?
薬に頼るしかないのか?

「生きたい」という気持ちから、神尾シェフは、食の勉強をマクロビオティックからスタートしました。
しかし、マクロビオティックだけでは足りないものを、自分の手で確かめ、目でみて、自分が食べて確かめています。
そして、どのようにがんと共存したのかをひとつひとつ丁寧に分かりやすくこの本で伝えてくれています。

食品添加物の恐ろしさ、調味料選びが大切な事を噛み砕いて教えてくれる

みなさんは、買った食材や調味料の「原材料名」を見てから買っているでしょうか?
そして、そこに書かれている馴染みの無いカタカナ文字が理解できているでしょうか?

いろんな”美味しい”と言われる食材が、あまた溢れる世の中になってきました。
小腹が空けば、どこにでもコンビニがあって、手軽に菓子パンが買える時代です。
その時に、原材料名を見ているでしょうか?
そこにどんな恐ろしい添加物が、含まれているのか理解できるでしょうか?

企業が、利益を求めるために画一的な商品を大量生産するために、あらゆる手段を使って”食品もどき”を作っているのかを知っているのでしょうか。

私は、自分で「お味噌作り」や「お醤油作り」を教えるクラスを開催しています。
その理由はまともな物が少ないからなのです。
お味噌は日本の気候風土を利用して、約1年かけて大豆・塩・米(麹)から作られます。
しかし、スーパーマーケットで売っているお味噌には、それ以外の食品が多く含まれているのが現状です。
1年かけて作る味噌を、わずか数か月で工場で大量生産するのであれば、不自然なものを添加することになるのは目に見えています。
砂糖、水あめなどの、得体が分かるものであれば、買わないけれどまだ気持ちとしては”食品”であると認めますが、なぜ醤油に「カラメル色素」が?なぜ、人工甘味料が?なぜ、防腐剤が?入っているのか全く理解ができません。

これらの食品添加物がなぜ加えられているのかを話し始めるとキリが無いので、ぜひこの本を読んでください。
非常に分かりやすく、読みやすく書かれています。

神尾シェフが亡くなられたことは非常に残念ではありますが、この本が今も版数を重ねて人の手に渡り読み継がれていることは、大きな遺産であると感じ、
私も自分の「味噌」「醤油」「発酵食」の講座を通じて、食の安全と大切さを伝えて行く人間の一人になりたいと、強く願ってこの本を閉じました。

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