『あきない世傳 金と銀』奔流編 高田郁著:ようやく出た新刊!

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今週読んだ本 2017/2/19~2017/2/25




2017年2月14日!ようやく発売された続編

やっと出ました。続編。
高田郁ファンには待望の新刊です。

一巻目「源流編」の記事はこちら
「あきない世傳 金と銀」源流編 高田郁著:女性が自分の力で逞しく生きて行く、そんな姿に感動できる本
二巻目「早瀬編」の記事はこちら
「あきない世傳 金と銀」早瀬編 高田郁著:源流編の続編。主人公の人生に新たな展開が!
やっとと申しましたが、1巻目が2月に発売され、2巻目が8月に発売。
この半年ペースで行けばそろそろと思っておりましたが、やはり2月に発売されました。

3巻目の奔流編 甘く切ないお互いの思い

2巻目の終わりでは、主人公幸が奉公する五鈴屋の次男坊である惣次が、兄が亡くなった今跡目を継ぐのか?というところで終わりました。
もはや屋台骨が傾いて行く末が案じられる五鈴屋を、商才溢れる次男坊惣次が、伏見屋という大店への婿入りという縁談を断ってまでも、五鈴屋を継ぐ条件としては、幸との結婚が条件だったのです。

さてその結果は、表紙の挿絵をご覧ください。
この絵が、全てを物語っていると言えるでしょう。
江戸時代、嫁いだ女性は鉄漿(おはぐろ)を施し、帯を前結びにして既婚者であることを表していました。

どうでしょう!
帯が前結びではないでしょうか!
もう読むまでもなく、ファンにとっては「あぁ(ハート)やはり幸と惣次は結ばれたのね」とときめきながらこの本を手に取ったことでしょう。

もう、その通りで、3巻目の奔流編では、いかに惣次が幸を大切に想い、大切な嫁として扱っているのか痛いほど伝わってきます。(ドキドキ)
本の中では惣次は幸のことを「羽二重の様だ」と表現しています。
こんなに惚れられたら女性は本望でしょう。
しかし、そこはまだ十八歳の幸。男女の心音の襞を読み取るのは難しいのかしらねぇ。

惣次は幸のことを宝物の様に大切に扱います。
しかし、幸は十八歳と言えども「商いの世界での戦国武将」となりたくて、この結婚を選んだ女性です。
もともと商才があった惣次ではありますが、それよりも昔からの”義理”や”人情”も大切に汲み取る幸が徐々に商売に置いての頭角を現していくのです。

守ってやりたい男

守られなくても敵を倒せる女
がいた場合、結果はどうなるのでしょうか???

近江商人を例える言葉として”三方よし”という言葉があります。
売ってよし
買ってよし
世間よし

売り手も買い手もWin-Winである上に、世の中のためにも貢献できるということです。
本当にこれは、素晴らしい商いの考えだと私も心底思います。
自分でもキッチンスタジオをやりながら、お客様も自分もそして地域に貢献できるサービスはなんだろうか?と常に考えております。

幸は商売に置いて常にこの三方を見渡し、
家の中では主を立て、姑の気持ちを汲み取り、店内の働き手のことを励ましています。
とても良いお手本として勉強になります。

そしてその通り、店における幸の立ち位置は信頼を土台に築き上げられて行きます。
もし、幸の立ち位置が、名目上よりも事実上で惣次よりもより強いものになってしまったらどうなるのでしょうか。
待っているのは悲劇しか無いのです。

奔流の飲み込まれていく登場人物たち

サブタイトルが”奔流編”なのです。
奔流とは”勢いの激しい流れ”のことです。

時代の流れ、商売の流れ、人の気持ちの流れ。それらの流れに巻き込まれて行く、幸と惣次、そして五鈴屋です。
切ないような、甘いような、悲しいような。。いろんな感情の流れを生み出す「奔流編」
一気に読んでしまいました。

一気に読んだ上に、高田郁の本を体調を崩して寝込んだのを機に他三冊も読んでしまいましたー。
具合悪くても本だけは読める(笑



詳しく書くとネタバレになるので、抑えめに書きましたがもうぜひ買って読んで欲しいです。
あぁ、、、また半年続きが出るまでじりじりと待つしか無いんですねぇ。。。嗚呼切ない。

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