「八朔の雪 みおつくし 料理帖」高田郁著:再読 高田郁の代表作

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今週読んだ本 2017/2/26~2017/3/4




ドラマ化が繰り返される 高田郁の代表作 みおつくし料理帖シリーズ

今月はすっかり、高田郁の本にどっぷり浸かっています。
いやぁなんて言っても面白くて止まらないのです。
女料理人 澪 が主人公のストーリー。
美味しい料理をテーマにし、各テーマに絡めての人間ドラマが繰り広げられていきます。

2012年にテレビ朝日で、北川景子が澪役でドラマ化されました。
主人公の澪は垂れ眉の、美人というよりも愛嬌のある面立ちという設定ですので、北川景子は少々美人さん過ぎるかな?

テレビ朝日サイトより

そして、2017年5月14日から再びNHKで「土曜ドラマ」としてスタートするそうです。
こちらは黒木華が澪役として登場するようで、女優としての派手さは足りないけれども、実力派女優として活躍目覚ましい黒木華はまさに適役だと思っています。
放送が楽しみです。
このように繰り返しドラマ化されるほど、面白くて人情味溢れていて、時に涙を堪えながら鼻の奥をツーンとさせ読む小説なのです。

みをつくし料理帖 | NHK 土曜時代ドラマ

みおつくし 料理帖シリーズの大まかなあらずじ

大まかなあらすじはNHKのサイトより引用

1802年(享和2年)、大坂・淀川の水害で両親を亡くし、幼なじみの野江とも生き別れ、一人ぼっちになった8歳の澪(みお)は、たまたま出会った料理屋・天満一兆庵の女将・芳(よし)に助けられ、女料理人として修業をはじめた。板場がまだ女人禁制の時代に、天性の味覚を見込まれたのだ。
しかし、天満一兆庵が火事で焼失してしまい、澪と芳は主人の嘉兵衛とともに江戸へ出立。不思議な縁で、蕎麦屋「つる家」の主人・種市から店で働かないかと誘われる。
上方と江戸の味付けの違いに戸惑い、ライバル店の激しい妨害に遭い、武士・小松原との身分違いの恋に悩みながらも、澪は一人前の女料理人としての道を懸命に貫いていく。
澪は“雲外蒼天(うんがいそうてん)”・・・誰も見たことのない青い空を見ることができるのか?
澪に淡い思いを寄せる医者の源斉、澪の料理の辛口ご意見番・清右衛門、気風がよくて世話好きのおりょう、吉原一の花魁(おいらん)あさひ太夫など個性豊かな面々の厳しさと優しさに助けられながら、ヒロイン澪は才を磨き、自分だけの“心星(しんぼし)”を探して、今日も明日も料理の腕をふるうのだった。
黒木華さん扮(ふん)する澪の、毎回、趣向をこらした手作り料理にも乞うご期待!

「八朔の雪」の巻の大まかなあらすじ

第1巻に当たる「八朔の雪」は、澪が江戸に来て、店主 種市が営む蕎麦屋「つる家」で料理人として仕事を任されるも、上方風の味付けが江戸の庶民の口に合わず、どうしたものか?と思案するシーンから始まります。

種市の亡き娘 つる の名をとった店の名前。
生きていれば同じ年頃になっていたであろう、澪を可愛がり辛抱強く種市は支えることになります。
しかし、澪としては甘えてばかりはいられません。
つる家の身代を傾けるわけには行かず、
また大阪にいる頃にお世話になった 天満一兆庵の再建を亡くなった店主に託されて、そのご寮さんを支えながら、出奔してしまった天満一兆庵 の江戸店の店主を探さねばならないという使命をも背負っています。
つる家を繁盛させるために、生きて行くためにあれこれと江戸の庶民の口に合う料理を試行錯誤しながら、また謎の武士 小松原に助けられながら、奮闘して行くのです。

そして、この巻では
「ぴりから鰹田麩」
「ひんやり心太」
「とろとろ茶碗蒸し」
「ほっこり粕汁」

という4つの、つる家のヒットメニューを生み出します。

そのおかげで、つる家は繁盛するのですが、その腕を妬んだ「登龍楼」という老舗割烹店に付け火(放火)をされたり、暴力を振るわれたりと、ある意味「丸暴」的な仕打ちを受けることになります。
イヤーーー、店を焼かれるんですよ。
恐ろしくてありえないですよ。

しかし、澪はそんな嫌がらせや挫折を乗り越えて、新しい道を切り開いて行くのです。

巻末にレシピがついている

この小説の面白いのは、いずれの評判をとった料理が”架空のものでは無い”ということです。
高田郁は小説を書く際に、まずは自分で料理を実際に何度も何度も試作してから、やっとペンをとるそうです。
そして、そのレシピを惜しげも無く巻末に掲載してくれていて、再現すべく近々に作ってみようと目論んでいます。
読むだけでなく、実際の味を楽しめるという一石二鳥の本、ストーリーと一緒に楽しむと面白さ倍増な本です。

お料理好きなら読んでおいて損は無い1冊です。

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