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「女王の花」和泉かねよし著:漫画で綴る壮大なドラマに涙。成功とは何か?幸せとは何か?を考えさせられた名作品を1巻から~15巻まで一気読み【ネタバレあり】

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「女王の花」とは

「女王の花」全15巻を一気読みしました。
久しぶりに読み応えのある、漫画に出会いました。

大陸を「亜国」「土国」「黄国」「曾国」が勢力争いをするという、古代中国を彷彿とさせる様な設定(フィクション)がこの物語の舞台となります。
主人公 亜姫は、「亜国」の第一正妃 「黄国」出身の黄妃の産んだ姫として生を受けます。
4つの国の中で一番広大な土地を支配し、好戦的で勢力が強い「土国」。その土国出身の第二妃 土妃は王子を産み、亜国王室内での権力を広げて行きます
やがて、土妃によって黄妃・亜姫の母子は虐げられ、王室内での立場が次第に危うくなっていく中、亜姫は薄星という金髪碧眼(その架空の時代では西域に住む”胡人”と呼ばれる人種)の少年と出会います。

薄星は、土国から土妃に貢物として届けられた奴隷の一人だったのです。
土妃と息子の王子に暴力を振るわれていたところを、亜姫が助け薄星を譲り受けることに。
薄星は生まれて初めて一人の人間として扱ってもらったことをきっかけに、一生 亜姫の側にいることを誓います。
堅い絆で結ばれた二人は、青徹という謎の商人に出会うことになります。土妃の手によって邪魔をされ、何の学びも受けられない二人は、青徹に学問・経営・武術・芸術・兵法を二人は教わるのです。

息子を王座に就けたい土妃は、目障りな黄妃を毒殺。そして土妃がクーデターを起こし、亜王をも殺してしまうのです。
成長した亜姫と薄星は、亜王と黄妃の仇と亜国を取り戻し、亜王となるために復習を開始するのです。

・・・
ここまであらすじを書くと、よくある王権争いのストーリーとなります。
そして、お決まりの結末としては、見事仇を打った亜姫が王座に就く、という流れになるのが定番でしょう。

しかし、この物語はハッピーエンドであり、アンハッピーエンドでもあるのです。

「あなたにとって成功とは何ですか?」「あなたにとって幸せとはなんですか?」

もし、「あなたにとって成功とは何ですか?」「あなたにとって幸せとはなんですか?」
そう質問された時、あなたは何と答えますか?

おそらく答えは一つでは無いでしょう。
答える人の数だけ、答えがあると言っても良いでしょう。
例えば「愛する人の笑顔」と答えたとしても、その愛する人とは家族なのか夫婦愛なのか、友愛なのか、それぞれの持つ意味が違うのと同じで”愛”と一言で言っても違ってくるのです。

王座に就くものにとっては、大切な物は家族だけでなく国や国民も守って行かなければなりません。
ましてや、お互いが睨み合う戦々恐々とした戦国時代であれば、国のために何かを犠牲にしなくてはならない事態も起こり得るのです。

主な登場人物は
亜国・・・亜王、第一正妃 黄妃、その王女 亜姫、亜紀を常に護る薄星
第二正妃 土妃、その息子 王子
黄国・・・黄妃の父 黄王、黄国の貴族 青逸、青逸の弟 青徹
曾国・・・曾王、曾王の第一王太子 旦、曾王の長男であり旦の兄である 光、光の護衛 翠蝉

これらの登場人物が、「最も大切と思うもの」を守るために悲劇が繰り広げられ、決してきれいごとだけでは済まされないストーリー展開に、フィクションなのによりリアルに、まるで本物の歴史の1ページの様に読者の胸倉にドーンと体当たりしてくる作品でした。

歴史好き、漫画好きであれば、きっと満足する作品と思います。
和泉かねよし氏(どうやら女性らしいです)の緻密で美しい作画と、思わず「うーん参った」と唸ってしまうようなストーリーと伏線に、心を奪われること間違いなしです。

まとめ

10月の貴重な連休に一気に読みました。
休日ほど忙しいのが私の仕事ですが、その忙しさを乗り切るために、隙間時間と睡眠時間を使って一気に読んだ本です。
この本があったから、忙しさも乗り切れたという程、久しぶりに名作と言っていいほどの作品に出会えました。
全15巻という長いお話しなので、ぜひ心身ともに余裕のあるときに読んでみて欲しいです。
というか「本読んでいる時間があったら寝ろ」という突っ込みは、ご容赦を。なにせ、もう読み終わってしまったんで(笑

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