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「二人の巨匠」:惣領冬実著 ルネッサンス期の二大巨匠に触れる本

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今週読んだ本 2017/5/14~2017/5/20

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4月の末から5月15日までずっと本の断捨離をしていました。
本の断捨離とは、ただ本を整理して片付けるだけでは無いのだと気づいた3週間でした。

”こんまり流 片付け”の近藤麻理恵さんが言うには「自分が”トキメク”本は残し、そうでないものは処分する」ということです。
ただ一方的に廃棄するだけではなく、毎日が自分への問いかけの日々でした。
断捨離、つまり片付けを進めて行くうちに、本棚には”自分がワクワクする本”だけが並び、本棚全体がきらめいて見えてくるのが非常に面白いものでした。

そんな断捨離の中で生き残った本がいくつかあります。
つまり、自分が興味を持っている・トキメク本です。
何が残ったかというと、その一つのジャンルとしては「ルネサンス期」のチェーザレ・ボルジアに関する本だったのです。

惣領冬実が引き金となって夢中になった チェーザレ・ボルジア

数年前からとても夢中になっていたマンガがあります。
惣領冬実が描いた「チェーザレ・ボルジア」です。
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イタリア ルネサンス期の軍人であり政治家であり宗教家(?)である人物です。
結局、チェーザレは政治家・宗教家を捨て最も自分が輝ける、自分がときめくことができる軍人を選び、そして31歳の若さで戦死していった人物です。

非常に頭の切れる人物だったようで、私はどうも織田信長や坂本龍馬などの、頭脳が怜悧で、そして時代を流れ星の様に翔けて行った歴史上の人物に惹かれていくようです。

惣領冬実の「チェーザレ・ボルジア」を読み始めたことをきっかけに、チェーザレに関する本を片っ端から読んでいました。
断捨離を機に、片っ端から読んでいた本たちが本棚の中からわんさか出てきたのですが、どうにも捨てられない。
イタリア ルネサンス期の前は古代トルコ史に関する本を貪り読んでいましたが、こちらは本や資料が非常に乏しく、読める本があっという間に尽きてしまったと同時に熱が冷めてしまい、あっさりと処分できたのです。
そうか。私はイタリア ルネサンス期の事をまだまだ知りたいし読みたいのだと気づいたのです。
そして、断捨離をしつつも、Amazonでチェーザレに関する本を検索しまくっていたのです。

そこで見つけた本の一つがこの「二人の巨匠」です。

イタリア ルネサンス期の二大巨頭 レオナルド・ダヴィンチとミケランジェロ・ブオナローティ

もう有名ですね。知らない人がいない程です。

なぜ、チェーザレに関する本が、レオナルド・ダヴィンチとミケランジェロ・ブオナローティなのかというと、まずレオナルド・ダヴィンチはチェーザレの軍師を務めていた人なのです。
画家であり科学者であり軍師であるレオナルド・ダヴィンチ。その天才ぶりは神がこの世に送り込んた神の子では無いのか?と思わずにはいられません。
チェーザレという奇跡の様な、美貌と頭脳と地位と財産を持ち合わせた人物(実はイケメンであったという話)のところには、そのバランスを取るための天才も存在するのですね。
それは、まるで分銅のバランスを取るために、政治的に時代を動かす人物と、文化や知を動かす人物が存在して、世の中の均衡を取ろうとしていかの様です。
しかし、このイタリア ルネサンス期は、どちらかが重い時期がありまったくもって不安定な時期でもあります。

さて、それに対するミケランジェロ・ブオナローティ
ミケランジェロは、ダビデ像を始め、彫刻・絵画で有名です。レオナルド・ダヴィンチがありとあらゆる方向にその才能を発揮していたのに対して、ミケランジェロは彫刻家・絵画などの芸術家として名を残した人です。
レオナルドとミケランジェロは、約23歳差。
早く結婚するイタリア ルネサンス期からすると親子程も年の離れた二人です。
つまり、レオナルド・ダヴィンチの次の時代の芸術家となります。

この「二人の巨匠」では、フィレンツ政庁舎議事堂に描かれる画家が、レオナルド・ダヴィンチとミケランジェロだったという史実から、二人はライバルであり芸術を深く理解できる同士だったのでは・・?という風にこの本では描かれています。

惣領冬実は、イタリアルネサンス期の研究者である原基晶氏と二人三脚でこの「チェーザレ」という作品に取り組んでいるため、この解釈は非常に事実に近いものだと言えます。

この二人のやりとりが、実に面白く、実に躍動感あふれて描かれているのが「二人の巨匠」です。
「所詮、漫画」と言わないでくださいね。
非常に調べ尽されて描かれていることと、惣領冬実の描く絵が美しいのです。
そのせいか、学生時代にはちっとも頭に入らなかったイタリア史がスルスルと自分に溶け込んできます。

子供の頃、難しい歴史の話をマンガで覚えた記憶が蘇ります。

忙しい毎日ですが、ほんの5分もあれば読了できる本です。でも、面白い!
もし、イタリア ルネサンス期にご興味があったら、ぜひお手に取ってみてください。

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