キャメロン
街と言うにはかなり大げさで、部落と言うにもまだ言葉が大きい。
車を止めて降りてみた。この辺りにしては大きな建物が6~7件あるだけだ。
郵便局と、モーテル、お土産屋、ギャラリーがあるのみで人は住んでいない。
お土産屋の中にちょっとした、スナック菓子やジュースは売っていたが、生活必需品を売っているお店は無い。
つまり生活の匂いはここには無かった。
お土産屋の中には、ナバホ族が作った民芸品や人形、ラグなどが売っている。
キャメロンは、旅行者や観光客向けに作られたところ。
むぅーーー、残念ながら勇気が無くてカメラを向けられなかったが、働いているのはもちろんナバホ族の人。
顔の彫りが深く、日に焼けて浅黒く、髪の毛は黒い。典型的なインディアンそのもの。
だが、たいていの人はかなりの巨漢で、アメリカンサイズ(^^; 食生活は都市型なのかもしれない。
お土産の他に、インディアンジュエリーなども売っている。
セドナは、ターコイズの他に水晶とかいろんな、色とりどり石がきらびやかに並んでいたが、ここではターコイズしか採れないらしく、石はターコイズとか羽根とかである。
セドナの方が洗練されていた。
ナバホ族が住んでいるのは、キャメロンから車でちょっと離れると写真のような感じで、ところどころ思い出した様に点在している。
左側に黄色いスクールバスも停まっていて、学校へはスクールバスで送迎している。
平屋の小さい建物である。
遠くに延々と送電線が走っていて、電気は通っている。まぁいくら砂漠の中でもさすがにアメリカなので電気は供給されている。
だが、ガイドさんの話しによると、生活用水は給水車で運ばれているらしい。
この様な部落が点在している。部落と部落の間の道路沿いに、時々、長さ10メートルぐらいある縁台の様な台に手作りの民芸品(人形・ラグ・衣料品など)を売っている人を見かけた。
日本でも時々、農村部へ行くと道路沿でおばちゃんが野菜などを売っているが、あれよりも台の大きさがかなり長い。
でも、日差しがきつくでも気温が低く乾いた風しか吹いていない砂漠の中でよく辛抱強く売っているなと思った。
そんな手作り感いっぱいのお土産屋に、車を止めてお土産を買っている人は全く見かけ無かったが売れるのだろうか?
正直、金銭的・物質的な豊かさは全く感じられないのだ。
この何の豊かさを感じられない土地を捨てて移住しようというナバホの人は、とても少ないと言う。