エビベジを食す

海老原ファームの野菜を食べた。
小学生の頃、祖父と祖母が作った野菜の味を思い出した。

昨日は、勝間塾月例会に参加した。
月例会のテーマは「健康(栄養)」だった。
今、量販店で流通している野菜が、運搬に適した大きさ、消費意欲を掻き立てるための見た目にしか着目されておらず、本来食物とは人間に必要な栄養を摂取するためのものである事をおきざりにされがちである。
また、かつての政府の政策の影響で、ひとつの農家はひとつの野菜を大量に作るというやり方で今も続いている。
月例会では、香り・味・栄養にこだわって野菜を作り、ひとつの農家でいろんな野菜を栽培している海老原ファームの海老原さんの講演だった。
海老原ファームだけでワンディッシュが作れるよう、さまざまな野菜が栽培され、また、野菜本来の味にこだわる野菜作りをされている。

私は、マクロビオテックの料理教室に通っていた事があり、そのため東京中の無農薬野菜を売っているお店を片っ端から調べ、時間を見つけてはせっせと買いに走っていた時期があった。
なにさま、まず売っている店が限られている。青山や、東京でも世田谷・杉並・吉祥寺などの西の方だと少ないなりにも店舗はあるが、自分の住んでいる東京下町である東の方だとお店が無く、買出しひとつとっても大変だった。
東の方だと、根津にある「根津の谷」や、お茶の水にある「ガイア」まで足を運ばなければいけない。
加えてこの様な店舗はどこも閉店時間が早い。また、土曜日は営業しているが日曜日は休みなど、開店日も限られてくる。
そうなると、土日に青山や西エリアまで行かなくてはいけなくなり、結局続かないのだ。

しかし、その時に気が付いた。
一週間に1回か、二週間に1回の買出しをした野菜だが、スーパーの野菜に比べて断然日持ちがするのである。
ある時、冷蔵庫の野菜室に、先に買っていた無農薬野菜の小松菜とキュウリ、やむなく後からスーパーで買って冷蔵庫に入れた同じ小松菜とキュウリを入れていた。
仕事が忙しく数日冷蔵庫の野菜を下ごしらえする事をうっかり失れていたところ、ある日、野菜室を開けてびっくりした。
後から買ったスーパーの小松菜とキュウリはドロドロになっていたが、先に買っていたはずの無農薬野菜はまだ瑞々しくてしゃきっとしていたのだ。

無農薬と言うと、農薬や栄養が無いのですぐにダメになるという勘違いをされる事が多いが、実は断然日持ちが良いのだ。
非常に不思議だった。
昨日の海老原さんの講演でその謎が解けた。
スーパーなどの量販店で売っている野菜は、農家が大量に作った後、JAへ納め倉庫にストックしている。
その後、流通量を調整しながら出荷しているため、人参などは半年前に収穫したものが多いそうだ。
無農薬で作ったものは、作ってすぐに出荷しているので収穫してから消費者の手に届くまでの時間が短い。

しかし、流通量の調整は出来ず、手間やコストがかかるため、価格は高くなってしまう。
それに見た目の問題もあり、なかなか流通側で受け入れてもらえないのだそうだ。
なので、東京ですら、無農薬野菜を取り扱っているお店が少なく、また限られてきてしまっている。

昨日、勝間塾の月例会で、海老原ファームの野菜の試食があった。
キュウリの青さが濃く、味も皮の部分が濃厚なのである。人参にいたっては、噛んだ時の口の中の香りがふわっと広がって、何とも言えない甘みを感じる。
その時に、子供の頃、夏になると祖父母が作っていたキュウリやトマトの青臭いでもジューシーで甘い味を思い出した。
汗をかきながらふうふうと帰宅する途中で祖父母の畑に立ち寄り、その場でトマトをもいでもらって、家に持って帰り、水洗いをしたあと、すぐさま齧りつくトマトのなんと美味しかったことか。
スーパーの味気無い野菜しか知らない子供たちは、トマトがとてもジューシーで甘いという事を知っているのだろうか?私にとってはスーパーのトマトはただ、口の中で味気なくザラザラと溶けていく物体としか感じ無い。
なので、スーパーでトマトを買う事はほどんと無い。お弁当に彩りを添える時にプチトマトを買うぐらいだ。
たまに、美味しいトマトを頂いたりした時は、嬉しくて仕方無い。狂喜乱舞しながら食べきれない分をトマトソースにしてストックする。

海老原さんの野菜は、子供の頃の祖父母の作った、濃い味がした。本来の昔の野菜の味。
もし、お試しされたい方は、毎月第三日曜日に恵比寿ガーデンプレイスでのマルシェに出店されているそうだ。
また、サイトからお試しパックを注文できるそうなので、早速注文しようと思う。
これで、遠くまで買出しに行ってふうふうと思い荷物を背負って帰らなくてもいい。

私も時短、時短とばかり唱えていないで、こういう野菜を買いに行ける生活を取り戻したいと思う。

【海老原ファームのHP】
http://www.gillie.co.jp/ebivege/index.html

 

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