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【伊勢】内宮参拝からおかげ横丁「海老丸」でランチ。「五十鈴川カフェ」御垣内参拝(みかきうちさんぱい)について

伊勢・熊野3泊4日の旅の記録。

この日は朝から盛りだくさん。

外宮で日別朝夕大御饌祭(ひごとあさゆうおおみけさい)を見学したのち、朝ごはん。

その後、ホテルに戻ってチェックアウトし、荷物をホテルに預けて内宮に向かう。

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内宮

日本人で伊勢神宮へ行ったことの無い人はどれぐらいいるのだろうか?と時々思う。

一度は行きたい、もしくは行ったことがあるのでは無いだろうか。

調べてみると、江戸時代の1829(文政12)年の式年遷宮の翌年には、半年未満の間に460万人が訪れたとのこと。

老も若きも、老若男女、善男善女が伊勢神宮を目指した。

この日丁度、海上自衛隊もしくは学校の人たちも参拝に来ており、その数200人以上はゆうに超えていて、整列して内宮に向かう光景は圧巻だった。

参拝するのは、一般庶民を守る自衛隊員もだ。

職務上の事故から無事でありますように。

宇治橋鳥居
神苑
御手水舎

宇治橋から五十鈴川、内宮での動画を撮った。

伊勢神宮 内宮の参拝の種類 御垣内参拝(みかきうちさんぱい)について

内宮を参拝していると、次から次へと「御垣内参拝(みかきうちさんぱい)」の人も訪れていた。

「御垣内参拝(みかきうちさんぱい)」とは、

通常は垣の外の御幌(みとばり)と呼ばれる布の外で参拝するのだが、その垣の中に入っての参拝だ。

ずっと眺めていると、「御垣内参拝(みかきうちさんぱい)」にも、参拝できる立ち位置が違っていて、ランクがある様に見えた。

何組もの「御垣内参拝(みかきうちさんぱい)」を眺めながら調べてみると4つのランクがあるようだ。

  • 御幌(みとばり)の外の参拝

ここまでが一般的な参拝

  • 外玉垣南御門(とのたまがきみなみごもん)

初穂料2000円〜

垣内に入れるが、中重御鳥居(なかのえのとりい) の随分手前での参拝ができる

  • 中重御鳥居(なかのえのとりい)

初穂料10万円~ 

中重御鳥居の手前で参拝するできる

  • 内玉垣南御門外(うちたまがきみなみごもん)

初穂料100万円~

中重御鳥居の奥、内玉垣南御門の外で参拝できる

  • 瑞垣南御門(みずがきみなみごもん) 天皇・皇后両陛下

内玉垣南御門の内側、瑞垣南御門の手前で参拝できる

瑞垣南御門の中は本殿の中で神域となるため、人が拝殿できるのはここまでで、天皇・皇后両陛下のみとなる。

見学していたところ、内玉垣南御門外の参拝が1組あり一般庶民にとっては驚きながら眺めていた。

また、会社で参拝なのだろうか、社員らしき大勢は外玉垣南御門 (とのたまがきみなみごもん)まで進み、代表者と思しき人のみ前に進み出て中重御鳥居(なかのえのとりい)の手前で参拝する団体もあった。

いつか、一度だけでも良いので御垣内参拝(みかきうちさんぱい)をしてみたくなった。

御垣内参拝(みかきうちさんぱい)のドレスコード

御垣内参拝(みかきうちさんぱい)にはドレスコードがあって、伊勢神宮の特別参拝要項には、「参拝者の服装は礼服が望ましいが、敬意を失しない程度の平常服で男性は背広・ネクタイ、女性はこれに準じた服」とあった。

見ていると、ほとんどの人がブラックフォーマルでの参拝だった。

注意なのは女性の靴。

1組だけの「内玉垣南御門外の参拝」をされていた男女の女性は、なるほど!この人は参拝が慣れているなぁと関心したことがある。

玉垣の中は玉砂利が敷き詰められていて、それも粒が大きめの玉砂利なので、ハイヒールだとヒールがズブズブ埋もれて非常に歩きづらい。

その女性は黒のパンプスだがヒールの非常に低い、いかにも歩きやすそうなものを履いていた。

只者じゃない!

内宮の忌火屋殿

外宮の忌火屋殿に足を運んだため、内宮の忌火屋殿にも興味が湧いたので、探して行ってみた。

外宮の忌火屋殿の屋根が苔むしていて、人の気配・使われている気配を感じたのに対して、内宮の忌火屋殿は人気も使われている気配も無い。
薪が綺麗に積み上がっている。

内宮の忌火屋殿では重要な祭事のみ使われ、「三節祭」とも呼ばれる伊勢神宮の重要な位置付けの祭事で主に使われている。

「三節祭」とは「神嘗祭(かんなめさい)」「月次祭(つきなみさい)」がそれに当たる。

「三節祭」では、御神前にお供えする「白酒(しろき)」「黒酒(くろき)」「醴酒(れいしゅ)」が仕込まれる。

発酵を教える立場から説明すると、

「白酒」とは、原料は蒸したもち米で、米麹や焼酎などと一緒に仕込み、1か月程度熟成させてできた醪(もろみ)をすり潰して作る。

アルコール度数は10%前後で、家庭でつくることは禁止され、酒類醸造免許が無いと作れない。

ちなみに、もし醪(もろみ)をすり潰さず濾すと味醂(みりん)になる。

「黒酒」とは、通常の日本酒と同じように醸造するが、加熱殺菌をしない。

その代わり、木灰と水を混ぜてつくる強アルカリ性の上澄みを入れることで保存性を高める。

「灰持酒(あくもちざけ)」の一つ。

ただし、黒酒がこの方法で作られ始めたのは、平安時代だ。なぜ伊勢神宮でこの酒を作ることを神事としたのだろうか?経緯を知りたい。

「醴酒(れいしゅ)」とは甘酒のことである。

甘酒の作り方については、今、発酵ブームなので知らない人の方が少ないのではないだろうか?

検索すればウン万とヒットするのでここでは省略する。

「醴酒」の「醴」は”酒が、豆(高い足付きの器)に曲(お供えもの)として載せられているさま”を表している。

食に関わる立場から、忌火屋殿に非常に興味をそそられる。

海老丸で伊勢うどん

ちょっと(価格的に)リッチな朝ごはんを食べたので、お昼は懐具合と腹具合の調整を兼ねて、伊勢うどん。

讃岐うどんの真逆のふわふわの口当たりだ。

どちらかというと讃岐うどん派だが、旅に食は付きもので、胃の負担を軽くすのにも丁度良い。

伊勢詣の観光客があまりにも多く、大勢の胃袋を短時間で捌くために、サッと提供できる様にうどんをずーっと煮込み続けたのが始まりなのだそう。

自分的にはイチオシ伊勢ランチは「すし久」だが、軽く済ませたい時には海老丸も良い。

五十鈴川カフェ

おかげ横丁のお土産屋をひやかしに行く。

なぜか毎回伊勢神宮のおかげ横丁へ行くと「伊勢木綿」の小物を買ってしまう。

今回は、伊勢木綿で作られた、猫型の小さなポーチでペンケースにもなる大きさだ。

今のペンケースは、色々たくさんペンやら文房具を入れ過ぎて重たいので、本当に必要な筆記具だけを持ち歩きたい時に使おうと思う。

少々喉が渇いたので、五十鈴川カフェへ向かう。

五十鈴川カフェの入り口
次々と人が吸い込まれていく。建物の向こう側には「五十鈴川」が見えるのも清々しい。
入店すると、まずはカウンターでオーダーし支払いを済ませる。
席は自由に選べた。が、眺めの良い席は埋まってしまっていた。
人気の川を眺められる席
席の位置は窓際で無く残念だったが、自分が入店した後に急激に混み始めて、座れただけでも御の字
ホットミルクとロールケーキをオーダー。ホッとする味。

感想

伊勢神宮にはもう何度来たのだろうか?と思うほど足を運んでいる。

来るたびに静謐な気持ちになれる内宮の空間には感動する。

そして、一方では、いつもの店いつもの景色が待っていてくれてホッとしている自分がいる。

伊勢神宮は私の故郷では無いけれど、こうやって何度も参拝をしているうちに故郷に近い気持ちが芽生えてくるのだろうと思う。

そうやって日本人の心の拠り所となって行くのかもしれない。

今回は「角祓い」を賜わり、「角祓い」を置いておくのに丁度良い小さな神棚も購入。

我が家の神棚もそれらしくなってきた。

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