さゆりっぷ 
伊勢・熊野3泊4日の旅の記録。
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日別朝夕大御饌祭とは
伊勢に到着し、外宮前のホテルに一泊。
せっかく外宮前に泊まったのだから、朝の御神事「日別朝夕大御饌祭」を拝見したくなった。
「日別朝夕大御饌祭」とは、前夜から外宮の忌火屋殿（いみびやでん）に泊まった神職の方が、早朝、火起こしから始まり、外宮・内宮両方に神饌を調理する。
神饌は、朝夕に外宮と内宮両方に捧げられる。
もちろん神事自体は一般公開していない。
しかし、忌火屋殿から外宮と内宮へ神饌を運ばれるところは見学させてもらえる。
（安全のために一時的に入れないエリアが出来るが、衛士（えし：神宮を警備している方々）の方の指示に従ってください、）
日別朝夕大御饌祭の時間
【4月〜9月】7:50〜8:20ごろ、15:10〜15:40ごろ
【10月〜3月】8:50〜9:20ごろ、14:10〜14:40ごろ
見学ができる場所
見学ができるのは北御門付近の忌火屋殿脇
見学の様子
事前に調べたら、7:50〜8:20ごろとのことだったので、7:40ごろ外宮前に到着する。
しかし、いったいどこで見学できるのか？が分からない。
域内マップを見て忌火屋殿が実際どこにあるのか？方向音痴な自分はウロウロしていると、一つだけ形状が違う屋根を見るける。
「唯一神明造り」と呼ばれる伊勢神宮独特の屋根をしているが、その建物だけはまるで囲炉裏などから出る空気を逃すかのような形状をしていたのだ。
外宮本殿の真裏（正確には次回の式年遷宮ための隣のエリアの真裏）にそれはあった。
そこで北門あたりで見学ができるのでは？と検討をつけて、北御門口辺りに移動する。
すると、忌火屋殿に到着できた。
しかし到着した7:50時点で、まるで”もう帰ります”という雰囲気を漂わせた何人かの人たちが帰ろうとしていた。
あれれれ？と思いながら、8:20までそこでじっと待っていたが衛士の人以外はほとんど人がいなくなってしまった。
もしかしたら、もう御神事は終わってしまったのかもしれない・・・とがっかりしていたところ、日本人女性ガイドさんと海外の観光客２人がやってきた。
心の中で（せっかく日本までいらっしゃったのに、もう終わってしまったっぽいですヨォ〜〜）とつぶやいていたところ、衛士が１人から３人に増えたのだ。
すると、地元のおじいさんもやってきた。
その知らないおじいさん（以下、知らんおっちゃんと記する）が、声をかけてきてくれて、神事が終わった後を見られるから待ってた方がええよ。と。
次第に周りに人も増え始めた途端に動きがあった。
動画に撮ったので、ぜひご覧いただきたい。
微かに外宮内から神職の方が出てくるところも見られるし、知らんおっちゃんの声も入っている。
まとめと感想
参拝時間に注意
地元の知らんおっちゃんに教えてもらったのは、
【4月〜9月】7:50〜8:20ごろ、15:10〜15:40ごろ
北御門に7:40には到着していること。
理由は「日別朝夕大御饌祭」は7:50には外宮内で始まるので、忌火屋殿にはそれより前の時間に来ていると外宮に入っていくところを見られる。
【10月〜3月】8:50〜9:20ごろ、14:10〜14:40ごろ
北御門に8:40には到着していること。
理由は「日別朝夕大御饌祭」は8:50には外宮内で始まるので、忌火屋殿にはそれより前の時間に来ていると外宮に入っていくところを見られる。
内宮の忌火屋殿
午後から内宮に参拝し、内宮の忌火屋殿にも足を運んでみた。
みたところ”使用していない感”受けたので、内宮の巫女さんに質問して教えてもらったのは「外宮の日別朝夕大御饌祭は毎日外宮・内宮の神饌が作られているが、内宮の忌火屋殿は年に数回の儀式の時にだけ使われる。」とのこと。
なので「日別朝夕大御饌祭」を見学したい場合は外宮へ行くこと。
伊勢神宮では、年間行事や日々の神事も行われ、それが現代に生きる自分が想像もできない昔から脈々と続けられていることに、伝統と神秘性とを感じずにはいられない。
これからもご神事が受け継がれていくのかと思うと、目に見えないしなやかで強い一本の綱が脳裏に浮かんでくる。
それはまるで日本人のDNAのようにも感じた。
参考サイト
こちらのサイトが、日別朝夕大御饌祭（ひごとあさゆうおおみけさい）についてとても詳しく書かれているので、非常に参考になる。
