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新国立劇場バレエ団「ヴァレンタイン・バレエ」新春を飾るに相応しい華やかな舞台

去る2月18日(日)に新国立劇場バレエ団のガラ公演『ヴァレンタイン・バレエ』を観て来ました。
2017年はたくさん観ようと思っており、鑑賞したは良いけれどレポが随分溜まってしまっています。
この記事を書いているのは2017年3月3日。
パリ・オペラ座バレエ団の日本公演もスタートし、もちろんチケットもゲットしています。
どんどん書いていかないと追いつかないです。。

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新春を飾るにふさわしい華やかな舞台

新国立劇場バレエ団2017年最初の公演となり、それにふさわしい楽しくて音楽を聞いているだけでも心浮き立つものをチョイスした構成になっていました。

前日の2月17日とは、キャストが代わっています。

2月17日のキャスト

・デーマとヴァリエーション
 米沢唯、福岡雄大
・ドン・キホーテ
 柴山紗帆、井澤駿
・ソワレ・ド・バレエ
 米沢唯、奥村康祐
・タランテラ
 小野絢子、八幡顕光
・トロイ・ゲーム
 福田圭吾、中家正博、池田武志、小口邦明、原健太、福田紘也、宝満直也、高橋一樹

2月18日のキャスト

・デーマとヴァリエーション
 小野絢子、奥村康祐 
・白鳥の湖(黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥ)
 木村優里、渡邊峻郁
・ソワレ・ド・バレエ
 池田理沙子、伊澤駿
・タランテラ
 米沢唯、福田圭吾
・トロイ・ゲーム
 八幡顕光、木下嘉人、小柴富久修、清水裕三郎、中島駿野、林田翔平、宇賀大将、八木進

テーマとヴァリエーション

20世紀を代表する振付家 ジョージ・バランシンが手がけた代表作で、チャイコフスキーの「管弦楽組曲第3番ト長調」の最終楽章に載せた「観る音楽」とも称される作品です。
特にストーリー性は無いですが、プリンシバルダンサーだけでなく、ソリストやコールドバレエまでもが、男女ペアになって繰り広げる踊りは、豪華絢爛と言える作品です。
バレエの世界では男性ダンサーが今でも貴重なため、これほどまで男女ペアになる作品はそうは無いため、男性ダンサーの層が厚く無いとお目にかかれないこともあります。
18日はプリンシバルは小野絢子さん。
私の好きな日本人のTop5に入るダンサー。今回はこれを目当てに来たと言っても過言ではありません。
数年前までは、可愛くてキュートなダンサーと思っていましたが、安定したテクニックと堂々たる演技がさらに磨かれて”姫が成長して女王”になったという印象を受けました。

白鳥の湖(黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥ)

今回驚いた演目のひとつが、木村優里さんの黒鳥。
よく顔が小さくて足が長いスタイルのいい人を例えるのに「八頭身美人」という言葉がありますが、彼女は「九頭身」なのでは?と思うほど、素晴らしいプロポーション。
他の日にソリスト複数名で出演していた時など、その見事なプロポーションは群を抜いて目立っていました。
今回は黒鳥でしたが、ぜひ彼女の白鳥を観てみたいです。
どんなにか美しいでしょうね。
演技力に磨きがかかれば、今後が非常に楽しみなソリストです。

ソワレ・ド・バレエ

驚いた演目その2である、池田理沙子さんのソワレ・ド・バレエ
元Kバレエカンパニーで活躍していて、2016/2017シーズンから新国立劇場バレエ団のソリストとして入団したホープ。
とにかく「可愛い」です。
小野絢子さんが姫から女王に進化した後、新国立劇場バレエ団の可愛らしい姫はこの池田さんなのでは無いでしょうか。
ソワレ・ド・バレエでは、夜の舞踏会風な紫と黒のチュチュで、まるで初めて同士のカップルが踊るようなそんな初々しさのある演目でした。
相手役の伊澤駿さんが嵐の松潤似のイケメン。
本当に眼福な演目。

タランテラ

米沢唯さんの身体能力はどんなに素晴らしいのだろうか!と驚いた演目その3です。
「タランテラ」とは毒蜘蛛という意味で、イタリアで毒蜘蛛に刺されたら死にものぐるいで踊り続けて毒を出すという意味からの「タランテラ」
アップテンポの曲に合わせて、ずっと動きっぱなしの踊りっぱなし。
子供の頃、バレエの発表会でちょっと憧れの年上のお姉さんがこの「タランテラ」を踊っていて、その上手さと心浮き立つ曲にあっという間にこの曲が大好きになった、という思い出があります。
そのお姉さんは確かその時は18歳。
それぐらい若い年齢で無いと、かなり体力的にキツイとずっと思っていました。
しかり、さすがプリンシバルの米沢さん。見事に踊りきりその上コミカルな演技で会場中を沸かせていました。
全部の演目全て甲乙つけがたいですが、このタランテラは本当に見事というほかありませんでした。

トロイ・ゲーム

驚いた演目4!珍しい演目です!
トロイの戦士を彷彿とさせるような衣装の男性ダンサーだけの演目です。
組体操あり、コメディ風の振り付けあり。しかし、男性ダンサーの身体能力の高さがわかる演目です。
随所に高テクニックが8人が競い合うように繰り広げられます。

youtubeでシュツットガルトバレエ団の「トロイ・ゲーム」の動画あったので、貼っておきます。
ご参考まで。

まとめ

公演日がバレンタインデーに近いせいでしょうか?タイトルが「ヴァレンタイン・バレエ」とこれまた粋なタイトルです。
バレエ公演の客席を見渡すと、どの公演も大抵お客様は女性です。
たまに、ラフな格好+ジャケットのダンディーな紳士も見かけますが、男性のお客様の場合は大抵「あぁ、この人踊っているな」という感じのダンサーの卵の場合は多いでしょうか。
なかなか男性には敷居の高いのがバレエ公演です。
ぜひ、バレンタインデーのプレゼントはチョコレートではなく「チケット」などそっと渡して、デートに使って欲しいものです。
もっと多くの人に、美しいだけでなく、楽しくてユーモラスで、ドラマチックな芸術をぜひ楽しんでほしいです。

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