念願の唐招提寺の観月会へ
広告
2017年10月4日は中秋の名月
「日本で一番好きなお寺は?」
と、聞かれたら迷わず世界遺産の「唐招提寺」と答えるほど惚れ込んでいます。
しょっちゅう、唐招提寺のサイトを見ていて、ずっと気になっていたのが、中秋の名月に行われる”観月会”。
毎年、今年こそ行こう、来年こそは行きたいと思いながらも、何かしら予定が入ったり、天気が優れなかったりして逃していました。
今年は、どうやら天候にも恵まれそうだし、宿もオープンしたてのホテルがオープン記念価格で確保でき、これは唐招提寺に呼ばれていると確信。
新幹線の予約は、当日の朝、東京駅に着いてからeエクスプレスで予約して身体一つで飛び乗りました。
唐招提寺の観月会
しょっちゅう、唐招提寺のサイトを見ていた割には”観月会”とは、どんなことをやるイベントなのか?が分かっていなかったのです。
そもそも、東京には”観月会”なる風流な催しがあるなど、聞いたことがないですし。
行ってみてのお楽しみの出たとこ勝負。
公式拝観時間後に無料で唐招提寺境内に入れる
通常、唐招提寺の拝観時間は 8:30〜17:00
拝観料は、
大人 600円
高校生 400円
中学生 400円
小学生 200円
観月会の日は、17:00に一旦閉門となり、その後18:00ごろから再び、真っ暗な境内に入れしかも拝観料は無料となります。
境内の灯りは、ところどころに配置された行燈とわずかな照明のみ。
19:20 ライトアップされた国宝に参詣
18:40ごろに唐招提寺境内に到着。
入り口は、一般参拝客と招待客とによって違い、一般参拝客は正門から入ることになります。
境内に入ると真正面の金堂の中のみライトが点いていて、
そこは、国宝 盧遮那仏坐像・薬師如来立像・千手観音像立像が鎮座しているのです。
19:20ごろ、それまで金堂の前はチェーンで柵がされているのだが、それが一斉に取り払われて、ライトアップされた国宝を間近で拝むことができるようになります。
それはそれは神々しい姿。
仏に向かって神のようだと言うのは不謹慎かもしれないですが、それ以外の言葉が見つからないほど、威厳とパワーを感じます。
混雑具合は、金堂参拝開始まではやや混んでいますが、参拝が始まると”人の流れ”が出来るので、あまり混雑とは感じないほどの程度。
その後、境内を行燈の灯りを頼りにそぞろ歩いたり、講堂や礼堂の縁側に座って月を愛でるのです。
行燈の中は、和蝋燭の火がゆらゆら揺れてやさしく、また街灯とは違って月を観るための邪魔にならない明るさで、そっと寄り添ってくれるのです。
どうやら、すぐ近くの薬師寺でも観月会が行われていましたが、お寺に縁もゆかりも無い一般参拝客は入れない様でした。
京都の名刹でも観月会があちらこちらで、行われているようで、関西の人たちはなんと風流なのだろうと思った夜となったのです。
満月の夜にWish List 100を書く
観月会の後、ホテルに戻って、テレビを観るのも面白くないので、逆算手帳を取り出してWish List を書いていました。
満月の日には「満月の夜の願い」を書くと叶えられるそうです。
しかし、それは全く意識して無く、
観月会に行っておきながら、満月とWish Listを書くタイミングがシンクロしているなんぞ、全く無意識で、”暇だから書こう”ぐらいな気持ちだったのです。
よくよく考えてみると、去年から持ち越しをしたWish Listの中に「唐招提寺の観月会へ行く」が叶えられた夜だったのだと後から気づいて、ふとニヤリと笑った一日となったのでした。