5泊6日の台湾旅行記。
九份で一泊した後、ホテルをチェックアウトする。
スーツケースを抱えながら、向かった先は「九份茶房」
九份を訪れたことがある人にとっては「私も行った」という人も多いのでは無いだろうか。
それぐらい有名な中国茶が飲めるお茶屋である。
私は、前回九份に来た時に、ここでお茶をしたかったのだが、連れに「お茶がしたい」という一言が言えずに、店内を見学しただけで出てしまった。
今回は絶対に後悔しないぞと、真っ先にここに向かう。
ホテルからも近いし、九份茶房から帰りのバス停に行くにも、スーツケースを持って階段を降りなくて良い位置にある。
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店内の様子
九份茶房の建物は、築100年の古民家を利用したもので、九份に数あるお茶屋の中では最初にできたお店である。
翁山英故居とも呼ばれ、翁山英という人の家だったところだそうだ。
九份は元々は金の採掘で栄た所。
鉱山で働く労働者は、お正月には帰省しその間の労働力が落ちてしまう。
翁山英という人は「臺陽礦業株式會社」の社長をしており、労働者たちの家族が九份に移り済んだら、労働力が落ちないのではと、九份へ家族を呼び寄せ定住することを進めていった人なのだそう。
つまり、九份の人口が増え栄える推進者だったのだそうだ。
お茶を飲みながら2時間近くのんびり過ごす
中国茶の面白いところは、一度茶葉を入れると八煎ほど飲めるとこだ。
一煎目は香りがとても良く(今回の茶器セットには無かったが)聞香杯(もんこうはい)を使って、香りだけを楽しんだりする。
二煎目は茶葉が良い具合にほぐれ、お茶そのもの味を楽しめる。
三煎目以降は、喉を潤したり、茶菓子の味と一緒に飲んだりする。
個人的な中国茶を淹れるときのコツは”茶葉を入れ過ぎない”と思っている。
お湯を注ぐと日本の緑茶よりはるかに葉が膨らむのだ。
茶葉を入れすぎると苦味がかったりする気がする。
感想
お茶の葉は、2時間まったりお茶を飲み続けても余るほど提供してもらえる。
余った茶葉は、お会計の際にレジに持っていくと、チャック付きの小袋に入れて持ち帰えられる様にしてくれるサービスもすごく良いなと思った。
自分への良いお土産になったし、九份茶坊のオンラインショップで注文する際に参考にもなる。
お湯は何度も炉のヤカンに継ぎ足してくれるので、いくらでも飲めるのも嬉しい。
自分の体にも相性が良いのだろうか、
よく烏龍茶や紅茶を飲むと利尿作用に反応してその後のトイレに困ることがあるが、ここのお茶はそんなことが起きなかったのも嬉しい。
やっと念願の九份茶房の来られたので、もうこれで良いという気持ちにはならず、また来てここで時間の許す限りのんびりしたいと思わせる空気感も大変気に入ったのである。
九份茶房を後にし、ランタン飛ばしで有名な十分へ向かう。