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「ミナペルホネン / 皆川明 つづく」展:東京都現代美術館

テキスタイルデザインの世界で知らない人がいないという程、この世界ではカリスマ的存在の皆川明 氏。
(以下 皆川さんと記載)

皆川さんの生み出す、デザイン・イラスト・洋服・食器などありとあらゆる造形物に心酔する女子は多いと思います。
私もその一人です。
生み出す世界は「かわいい」
ですが、そこには甘ったるさや、軽くてファンシーなものは少ないため、大人の女性からも多く支持されています。
つまり「大人かわいい」のです。

その皆川さんの世界を表現した展覧会「つづく」が、2019.11.16~2020.2.16 東京都現代美術館で開催されています。
私はお正月の1月2日に行ってきました。

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東京都現代美術館への行き方

東京都現代美術館は、少々交通の便が悪いところにあります。
最寄り駅は、都営大江戸線・東京メトロ半蔵門線の「清澄白河」駅となります。
しかし、この「清澄白河」駅から、徒歩15分ほど。

通常の休日であれば「清澄白河」駅 最近は、コーヒー豆の焙煎をやっているショップが増え、ブルーボトルコーヒーもオープンし、その相乗効果でカフェが次々にオープンしているので、お散歩がてら歩くのも面白いです。
https://3trip.jp/archives/3943

もう一つはバスでのアクセス。この3つの駅から、東京都現代美術館の真正面まで行けるバスが運行していますので、バスで楽々に行くのも良いかもしれません。
・錦糸町駅
・東京駅
・東京スカイツリー駅

東京都現代美術館

かつては足しげく通っていましたが、リニューアルのためにクローズされてからは、足が遠のいていました。
2019年3月にようやくリニューアルオープン。
オープンしたことは耳にしていましたが、久しぶりに行くために、テンションは上がります。

テンションが上がる理由は、この美術館の建物自体も、現代デザインの象徴的に空間的に心地よい場所なのです。
近くに木場公園もあるため、この一帯が私にとってパワースポットでもあります。

東京都現代美術館
2020年1月2日時点で4つの展示
入り口
エントランス。こちらでチケットの販売。一部グッズの販売があります。

ミナペルホネン / 皆川明 「つづく」

チケット料金。

会場に入ってまず出迎えてくれるのは、これまで皆川さんがデザインした数々のテキスタイルで作られたクッション。
これだけでも圧巻。

それぞれユニークで、かわいいです。
が、何に一番感動するかというと、これらはプリントだけでは無くて、刺繍をはじめ”布を切り抜くこと”によって初めてデザインが現れるしかけになっていたり、縫い付けてあったり、貼りつけてあったり、どれとして同じものが無いことです。

蝶が刺繍されたもの。
バラの刺繍。細かいドットがさわに可愛さを加速
布の切れ目から、デザインが現れる。
端切れが細かく縫い付けられている。

クッションの先に出迎えてくれたのが「森」と名付けられたエリア
これまで皆川さんがデザインしたお洋服の数々。

皆川さんのデザインしたお洋服を、展示会以外で見たいと思ったら、東京スカイツリーへ行かれると良いと思います。
東京スカイツリーのスタッフが来ている水色に黄色のプリントがされたユニフォームは、皆川さんのデザインなのです。

このお洋服の森を眺めていると、なぜかノスタルジックな気分になってきます。
レトロモダン的なシルエットに、ワントーン落とした色彩がそう思わせるのでしょうか。

このお洋服の森を眺めていると、私は懐かしさに涙が溢れそうになりました。
と言うのは、私が幼稚園から小学校低学年の頃は、母が洋服を作ってくれていたのです。
その母の作ったワンピースを(丈はまったくちがうけれど)記憶の底から、ふわっと思い起こしてきたから。

私は母の作るワンピースが大好きで、自慢で、それを着て学校に行くことがとても好きでした。
しかしある日、学校へ行く前に一番お気に入りのワンピースを着て、朝ごはんを食べていたところ、おかずのメザシを膝の上に落としてしまったのです。
メザシのキモで汚れて生臭くなってしまったことが、悲しくて泣いてしまったのですが、汚したことをすぐに母に言うことができませんでした。
もう一度着替えをしなくてはならないことで、母の手をかけてしまうこと、お気に入りのワンピースを脱がなくてはいけないこと、もう学校に行くのに時間が無いこと。
これを子供ながらに思うと、何も言えなくなってただ泣くばかり。
泣いている理由が分からないので、母はやがて苛立ち、叱られ、結局愚図ったまま学校を半日休んでしまったのです。
午後から学校に行って、さらに先生に叱られて・・・

けれども母に叱られるよりも、先生に叱られるよりも、一番のお気に入りの母が作ってくれたワンピースを汚してしまってその日着られないこと、それが一番の悲しみの理由でした。

そんな思い出がこのワンピースの森を眺めていて、ふと思い出されてきたのです。

ワントーン落とした色味のため、大人でも着られるカワイイワンピースです。
私が通っていたお料理教室にで、毎月山形から通って来ていた50代の女性がいて、彼女もミナペルホネンが好きで、いつもミナペルホネンのワンピースでした。そして汚してしまわないように割烹着でクラスに参加されていました。

丁寧なパイピングが、シルエットを際立たせています。
布を切り抜くと蝶が現れるデザインのワンピース。大人になってから母が作ってくれたジャケットに似ている手前のジャケット。なつかしさがこみあげてきます。
ミナペルホネンのロゴマーク。小さなドットに「同じものが無い」ことから、人それぞれの個性を尊重しているという意味なのだそうです。
ミナペルホネンの、洋服や小物を生産している動画が至るところに流れていて、丁寧な作りをしていて製品としてもクオリティの高さを紹介されていました。
1枚裁ちで作られたジャンバースカート。1枚裁ちなのに立体的で体にフィットしています。
皆川さんがデザインした「家」そのキッチン
皆川さんがデザインした家の「トイレ」
休憩エリアにも、皆川さんデザインしたテキスタイルの椅子

グッズ

展示会では、図録の他にグッズ販売がされていました。

お一人様3点まで、など買い占め防止策の張り紙もありました。

ミナペルホネン・ファンにとっては、垂涎のグッズばかり。
私も何点か購入しました。(クレジットカード利用可)

高価なバッグが無造作に・・

感想

ミナペルホネン・ファンにとっては、大満足の展示会でした。
お腹いっぱいに皆川さんのデザインを堪能することができるからです。

写真撮影が可・不可エリアに分かれているので、ここでは全部ご紹介できませんでしたが、
・洋服
・ミナペルホネンユーザーの愛用者のコーナー
・小物
・皆川さんのイラストや挿絵
・建築デザイン
・イメージ動画
などが、所狭しと展示されていて、見ごたえのある展覧会となっています。

なかでも特に感動したのが、このイメージポスター。
写真を撮影したのは、カメラマンの上田義彦氏
(霧島かれんのご主人。サントリー烏龍茶のCMやポスターなど数々の有名な作品を生み出しているカメラマン)
上田義彦ファンにとっても、このコラボが!!!と、失神しそうなぐらい興奮しました。

皆川ファン
ミナペルホネンのファン
はぜひ必見の展示です。

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