フケ対策:『湯シャン』の是非について

最近”相談される”という程、大げさな事では無くて、「なんか最近フケが増えたんだよねー」という軽い会話程度で、フケの話が出るようになりました。
季節の変わり目だからでしょうか?

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皮膚には幼いころから悩まされていた日々

私は、子供の頃から皮膚が弱かったのですが、アトピーという程困った状況ではないけれども、
湿疹や蕁麻疹が絶えず、歯医者と皮膚科だけは馴染みの病院となっていました。

今でも思い出すのは、小学校に入った頃から、左腕の付け根から手首にかけて帯状の湿疹が消え無い状態でした。
飛び切り痒い訳では無いのですが、自分がというよりも両親や祖父母が心配して、
母親は妙な紫色の光の出る、安くも無い電気治療器を購入して、毎晩寝る前にワセリンを塗られた後に、ジリジリとその電気治療器を当てられたり。
祖父母は「ドクダミが皮膚には良い」と聞くと、その頃祖父母は山をいくつか所有していたので、山に入っては大量のドクダミを採って来て、庭に干し刻んでお茶にして毎日飲まされていたり。
湯船には妙な茶色の液体が入っていたりと、本当にあれこれと手をかけてもらいました。
当の本人は( ゚д゚)ポカーーーーーンとただただされるままに(笑)
振り返ってみると、眠いのに毎晩電気治療器を当ててくれた母には感謝です。
(私は眠くて、コンニャクの様にぐでんぐでんになっていましたが)
祖父母には、いわゆる農薬不使用の天然のドクダミを毎日煎じて飲ませてくれて感謝です。
(甘ったるい臭いと不味さで、正直なところ「友達の家で飲ませてもらえる麦茶は凄く美味しいのに、ウチはこんな不味いドクダミ茶を飲まされるなんて、麦茶も買えない貧乏なのだなぁ」と思っていました。)

発症したのが、小学校に入って給食が始まってからだという事から、おそらく「給食」という食生活が私に合っていなかったのではと疑っています。
まぁそれはさておき。

そんなことから、とにかく皮膚には敏感でした。

湯シャン:お湯でのみの洗髪に出会う

皮膚、特に頭皮にはとても敏感でした。

シャンプーを変えると、合わないものだと一気に頭皮が乾燥して、あっという間にフケが出ます。
ひどい時は、バスツアーでの1泊2日温泉旅行で、温泉に据え置きのシャンプーとリンスを使った翌日、帰りのバスの中ですでに頭皮がチリチリと痒くなり、家に着くころには痒くて痒くて堪らず、地肌は赤くなっているという状況。
翌日から、頭皮を掻くことと、人間の機能として侵された患部はさっさと切り離してしまおうという作用とで、フケがどんどん出て、頭が丸ごと一皮剥けたのではないか?と思う程のフケが出てしまうという事もしばしば。
そして、横着しないで”今のところは大丈夫なシャンプーとリンス”を持っていけば良かったと後悔するのです。

しかし、”今のところ大丈夫なシャンプーとリンス”でも、季節の変わり目でしょうか?どんなタイミングかは分からないのですが、合わなくなるという事も起き、いつもヒヤヒヤしながら、シャンプーをしていました。

そんな時に、私のバレエの先生のご主人で整体師でもある方から「湯シャン」を教わりました。
シャンプーとリンスを使わないで、お湯だけで頭髪を洗うことです。
先生も先生のご主人も湯シャンをしているという事だったので、女性である”先生”の方にトラブルは無いのか?といろいろ質問をしたところ、毎月美容院で頭皮チェックをしてもらっていて、全くトラブルが起きていないという返事でした。
そんな返事に背中を押されやってみようかなという気持ちになりました。

ましてや自分の憧れの人がやっている「湯シャン」なのです。
美人でスタイルの良い、しかも日本を代表するダンサーという事から、先生の様になりたい!という気持ちが募るのは当たり前のことです。

そこで私の「湯シャン」生活が始まりました。

湯シャンの悲しい結末

湯シャンは、何も難しいことはありませんでした。
ただ、シャンプーもリンスも使わないだけです。
お湯で髪の毛と頭皮を洗うだけなのです。

手間も省け、シャンプー・リンス代もかからないので経済的にも負担が減ります。
旅行に行っても荷物は軽いし、旅先で据え置きのシャンプーとリンスにオドオドすることも無いのです。
難しいどころか、気分は晴れ晴れとしたぐらいでした。

しかし、その晴れ晴れとした気持ちはだんだん違った悩みになったのです。
シャンプー剤を使った時の様な”さっぱり感”が無いのです。
脂が残ったような、ネットリとした感覚が常に頭皮と髪にあり、頭がモヤモヤ、モヤモヤするのです。

同じく湯シャンを始めた、レッスンメイトに「湯シャンの具合はどう?」と聞いてみたところ、同じく”さっぱり感”が無いとのこと。しかし、「しっとり感はある」と言って満足していました。
私は超不満足

会社のランチ仲間に湯シャンの話をしたら、1人さっそく一緒に始めました。彼女に聞いてみたら「しっとり感が出て満足」と。
私は超不満足
色白できめ細かい肌を持つランチ仲間の髪は、黒々として更につややかになって行きました。

私の様に色黒で何かと損をする人間は全く効果が無く、
貧乏が益々貧乏になり、金持ちはますます富める 経済格差の様に、
ブスは益々ブスになり、美人はますます美しくなるのだなぁとこの世の不条理を嘆くばかり。

また、不快なもっさり感が消えない上に、フケが出始めました。
フケはだんだん増えて、痒みも増してきます。
先生や先生のご主人に相談したところ「柘植の櫛を使うと良いよ」と勧められました。

どうせ買うなら良いものをと、わざわざ上野の元文元年(1736年)から柘植の櫛を作っているという老舗「十三や」に行って、値の張る柘植櫛を買ってみたりしましたが、
痒みを抑えるために柘植櫛でガリゴリと櫛削る時間が増えるだけでした。

その後、あれ?っと思う事が起きるようになりました。
電車の中で、なんとなく周りの人が私を避けるのです。
会社でも、隣の人になんとなく避けられている様に感じるのです。
気のせいかなぁと思っていたところ、
ある日家族にズバリ言われました。
頭からホームレス臭がする!

おそらく、家族も勇気を振り絞って言ったのだと想像します。涙。。

だから、周りからなんとなく避けられていたのか!!!と腑に落ちました。

とにかく家にあったシャンプーとリンスを使って洗いましたが、その頃には頭皮だけでなく、生え際も痒いしフケは出ているしで、これは異常事態と察知し、新橋にあるいつも通っている(わたし的には信頼している)皮膚科に飛び込みました。

診断の結果は脂漏性皮膚炎

このサイトの良しあしは別として、脂漏性皮膚炎とは何ぞや?という場合にご参照ください。

脂漏性皮膚炎の治療

脂漏性皮膚炎とは、手っ取り早く説明すると、頭皮をシャンプー剤で洗わないことにより皮脂が溜まり、誰もが持っている常在菌であるマラセチア菌の異常繁殖をもたらしたという事です。
マラセチア菌はカビの一種で、市販のシャンプー剤では繁殖を止めることが出来ないとのことです。
また、ステロイド剤で炎症を抑えますが、ステロイド剤だけではマラセチア菌の繁殖は止められません。

そこで医師から勧められたのが、持田製薬の「コラージュフルフル ネクストシャンプー」でした。




医師から、試供品をいくつか貰い、
ステロイド剤は遠慮して、帰宅。

その日から使い始めてから、現在。すっかり、フケも痒みも無くなりました。
また、季節の変わり目にシャンプー剤が合わなくなってしまう・・・という事も起きていません。

シャンプー剤を変えるだけで、脂漏性皮膚炎の炎症を抑えることができました。

結論:湯シャン は向き不向きがある

私のかつてのバレエの先生やそのご主人、レッスンメイト、ランチ仲間など湯シャンをやってトラブルが起きていない人もいます。
私の様に、脂漏性皮膚炎になってしまって、悲しい思いをした人もいます。

結論としては、医者からシャンプー剤での洗髪を止められていない以上「勧められない」です。

頭皮や頭髪のコンディションが悪いと、気分良く日々の生活を送ることができませんので、湯シャンに向いている人でも「スッキリしない」など、心に引っ掻かる気持ちがあれば止めた方がオススメです。

例えば江戸時代の文献などを読んでいると、たいていの人が身体は糠。髪の毛は湯洗いもしくは、うどん粉とふのりを溶かしたものと書かれています。
私が「湯シャンは勧められない」と言うと決まって、江戸時代は湯シャンが最もポピュラーだったのに、なぜ今は湯シャンはダメなのか?という質問をされます。
そもそも、江戸時代と今の時代では食生活が違います。
牛・豚はまず禁忌食材でした。

江戸時代では肉食がほとんど無く、鶏肉ですら食べる機会はあったものの、「お天道様のお遣いの鶏を食べるなんざぁ、罰当たりよ」と江戸っ子は言っているほど、縁遠いものとなります。
動物性の脂肪を摂ることが魚からだった時代と、やれ「糖質制限で毎日ステーキだ!」と騒いでいる現代とでは、身体から排出される皮脂の質も量も違っています。

私の例でいうだけではサンプルとして不十分ではありますが、”全て家での食事”から”給食”に変わっただけでも、肌トラブルが起きているのです。

湯シャンをしたからと言って、頭皮のフケの問題が全て解決できるとは思えません。
また、効果のあったシャンプーを紹介していますが、現在トラブル無く過ごしてはいますが、これが全ての解決の方法とも言い切れません。
けれども、不要なものは体内に入れない。
得体のしれないものは体に付けないだけでも、健やかに過ごす一つのヒントとなるのではないでしょうか。

そんな、現代の食生活に合った日常生活をすることが、懸命だと感じています。




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