映画「A FILM ABOUT COFFEE」 スクリーンからコーヒーの香りが見える映画 

2016年2月22日。
この日、私は豆を仕入れに渋谷・三軒茶屋方面に出かける予定でした。
豆と言ってもコーヒー豆では無く、2月23日に開催する「ひこよ豆でお味噌作り」教室のひよこ豆です。

東京の東側に住んでいる私にとって、渋谷から西側は”えいやっ!”と思い切らないと行く機会が減ったエリアです。
せっかく渋谷方面に行くのだから、何か面白いことは無いかなぁと思って、お気に入りにミニシアター アップリンクの上映映画をチェックしたら、なにやら面白そうな映画を見つけました。

UPLINK


それが、今回観に行った「A FILM ABOUT COFFEE」です。
映画『A FILM ABOUT COFFEE』公式サイト | 「究極のコーヒー」とは何か? コーヒーに人生をかけるプロフェッショナル達の熱い仕事ぶりと哲学を追う 世界を席巻するコーヒーカルチャーの”今”を描いたドキュメンタリー

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コーヒー好きなら見逃せない映画、コーヒー派で無くても観たくなる映画

私はコーヒー派か?紅茶派か?と問われたら、紅茶派と間髪入れずに答えるタイプです。
しかし、お店の雰囲気が気に入って足を運ぶ喫茶店やカフェは決まって”珈琲自慢”の店だったりします。

映画の中に登場した、表参道の大坊珈琲店などは、珈琲が飲めないくせに何度も足繁く通ったお店です。
残念ながら大坊珈琲店はビルの老朽化により2013年に閉店となり、今や幻の珈琲店となってしまいました。
温度が低めに淹れてある、大坊珈琲店のコーヒー。
その温度の理由をコーヒーはあまり興味が無かったという事もあり、調べていなかったし、知ろうともしていませんでした。
しかし、「A FILM ABOUT COFFEE」の映画の中にその答えがありました。長年の微かな疑問がパァッと晴れたのです。
(理由は是非映画を観て確認してください。)

ほぼ日のサイトで「大坊珈琲店」が紹介・再現されていますので、ご参考までに。
(昔、運営していたブログに大坊珈琲店の記事をアップしていたので、探し出してこのブログに移そうと思っています。)

私はそもそもなぜコーヒーが苦手かと言うと、コーヒーを飲むとお腹をあっという間に壊してしまいます。
最初は体質が受け付けないのかな?と思っていたので、ずっと飲んでいませんでした。
社会人になってから、ごくたまにどうしても寝てはいけない午後一の会議の(そもそも会議は寝てはいけないのですがそこはそっと触れずにおいてね)前に、自販機のコーヒーを飲んでは目覚ましをして、会議後にはお腹を壊していました。
しかし、憧れの大坊珈琲店のコーヒーはお腹を壊さなかったのです。
最近、美味しいと言われるコーヒー専門店のスペジャルティコーヒーを試しに飲んでみてもお腹を壊さないのです。
これって何なんでしょうね?

大好きだった、少し薄暗くてジャズが静かに流れていて、壁には所せましと文庫本が並べられてる、古めかしいビルの二階にひっそりと息をひそめるように営業していた、生きた大坊珈琲店がスクリーンの中で再び会える、その気持ちだけで「A FILM ABOUT COFFEE」を観に行こう!と即決できたのです。

消費者のためのコーヒーだけでなく、生産者のためでもあるコーヒー

映画の中では、コーヒーの生産者・バイヤー・経営者・バリスタ・コーヒー店店主の立場から語られるドキュメンタリー映画です。

世界的にフェアトレードという運動が広がっています。
フェアトレードとは
一部定義をサイトから抜粋すると

開発途上国で作られた作物や製品を、その価値や労働の対価に見合った適正な価格で、かつ、透明性と対話に基づく対等な条件下で、継続的に取引することにより、生産者の生活を改善し、地位の向上と自立を目指すフェアトレード(公平貿易)。

映画の中ではフェアトレードを更に進化させた『ダイレクト・トレード』について語られています。
フェアトレードが組織化されているのに対して、ダイレクト・トレードは味をとことん追求するコーヒーショップが、直接生産者と交渉して、品質の向上の指導をし、品質が向上することにより、価値の高いスペシャルティコーヒーを市場に提供し、その収益を更に生産品質向上のための改善や改革をするために当てられるという、プラスのスパイラル・アップが紹介されていました。

水不足に悩む土地に、水質の良い水源から水を引くことによって、収穫できるコーヒーの品質を上げ、日々の生活のために2時間もかけて徒歩で水汲みに行っていた生活を、生活用水としても活用することによって生産者の生活も向上するのです。

もちろん、コーヒーの品質について改善するために、直接バリスタを生産者の農園に連れて行き、どのように消費者へ提供されているのかも、試飲してもらう活動をしています。
この時の生産者たちの言葉にならない、けれども明らかに「美味しい」そして「誇らしげ」な顔がとても印象的でした。
「コーヒーを生産し、バイヤーが買い付け、流通させ、それを消費者が享受する」このごく当たり前な経済の仕組みが、一つ一つの工程に、愛情と情熱と工夫を加えることによって、見事なスパイラル・アップが描かけているのです。

ひとことで言ってしまえば、簡単に思えてしまいがちですが、ここまで改革するために、どれだけの苦労と愛情がコーヒーに注がれてきたのかを想像すると、鼻腔がツーンとなるほど感動してきます。
コーヒー好きならば、コーヒー好きで無くても、ぜひ観ていただきたい映画だと思い増す。

映画情報

東京でもまだ観られます。(2016年2月23日現在)
また、東京以外では、これから上映される映画館が多くあります

THEATER | 映画『A FILM ABOUT COFFEE』公式サイト

お近くの映画館をチェックして是非足を運んでみてください。




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