【舞台鑑賞日記】「英国ロイヤルバレエのスター達」2020.1.31

2020年の最初の舞台鑑賞は、英国ロイヤルバレエ団の豪華キャストのきらびやかなステージで幕開けです。

【公演日】
2020年1月31日 ソワレのみ
   2月1日 マチネ・ソワレ

たった3公演のみでしたが、その内容はとても濃く贅沢な内容でした。

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元英国ロイヤルバレエ団の小林ひかるがプロデュース

2018年に英国ロイヤルバレエ団を引退した小林ひかるがプロデュースした今回の舞台。
日本人バレエファンのために、またバレエをあまり知らない人にもわかりやすいように作られていました。

ガラ公演での構成。
演目が始まるまえに、舞台の緞帳(どんちょう:幕)に映像が映し出され
・ダンサーの紹介
・それぞれの演目の見所の紹介
・それぞれの演目はどのような意図で振り付けられてものか
これらが、踊る本人の口から語られ、そのリハーサル風景も垣間見ることができるようになっていました。

バレエは台詞の無い芸術なため、ストーリー展開やその踊りの意味などは、前もって予習しておいた方が理解が進むことが多いのです。
そのため、馴染みの少ない人には敷居が高く感じられることが多々あるのですが、
この映像があるだけで、その敷居が下がったのでは無いでしょうか。

例えば
「レクイエム」という作品は、レクイエムを振り付けしたケネス・マクミランの2才年上の友人であり、ドイツ シュツットガルト団のジョン・クランコの急逝を悼んで作った作品である。
だとか
振り付けの一部は、マクミランの娘が床に落ちた何かを探すしぐさをヒントにしている
だとか

「ルナ」という作品は、フランスのモーリス・ベジャールが振り付け、ベジャール率いる20世紀バレエ団のルチアーナ・サヴィニャーノが踊ったのち、
「100年に一人のバレリーナ」と言われているシルヴィ・ギエムが踊るようになり、
そして今、英国ロイヤルのメリッサ・ハミルトンへ受け継ごうとされている
だとか

また、ダンサーはどのような気持ちで踊っているのかなど。生の声で映像と通して観客に伝えられるその情報の多さと心遣いは、観客の一人として、さらにバレエへの興味を深くしてくれたと思います。
観客目線の演出がとても素晴らしかったです。

3つのパート、2つの構成

今回の公演は3つのブログラムを、公演ごとに2つずつ上演していました。

プログラムは
・Dynamism ダイナミズム
・Personal Emotion パーソナル・エモーション
・Mystical Being 神秘的な存在

1月31日の公演では、Dynamism ダイナミズム、Personal Emotion パーソナル・エモーションの2つ
別日は、別の組み合わせで2プログラムが上演されたようです。

ダイナミズムとは、ダイナミックな動きの作品のラインナップです。
ダンサーと言われますが、トップアスリート並みの身体能力をもっていて、その能力を余すことなく表現できる作品群となっています。
素早い動きはもとより、超絶技巧テクニックや、バレンス能力が高くないとこなせないものばかりとなっています。

Personal Emotion パーソナル・エモーションとは、「愛」「恋」「死を悼む気持ち」など、感情や感性を表現する作品が主となっています。
例えば、「ロミオとジュリエット」のバルコニーのシーンのように、恋を知ったばかりの初々しい恋人達の感情を表現するなど。

Mystical Being 神秘的な存在 では、実際には存在しないもの、目に見えないものなどを表現する作品群です。
例えば「火の鳥」
「ラ・シルフィード」(妖精)
ギリシャ神話の「アポロ」
など。

ガラ公演では、華々しさを優先されがちですが、
テーマ別でプログラム構成されていると、公演全体に一体感がでますね。

豪華キャスト

プロモーション動画

公演では、日本人ダンサーが多く出演したことも特徴でした。
いまや、プリンシバルまで登りつめた 葛飾区が産んだスター 高田茜(プリンシバル)
平野亮一(プリンシバル)
ヤスミン・ナグディ(プリンシバル)
ワディム・ムンタギロフ(プリンシバル)
フェデリコ・ボネッリ(プリンシバル)
ローレン・カスバートン(プリンシバル)

なんと、20人のプリンシバルのうち6人も来日です。

埼玉県出身の アクリ瑠嘉(ファーストソリスト)
ウィリアム・ブレイスウェル(ファーストソリスト)
メリッサ・ハミルトン(ファーストソリスト)
マヤラ・マグリ(ファーストソリスト)

なんと言っても、私が今回の公演で楽しみにしていたのは、マヤラ・マグリです。
2011年のローザンヌ国際バレエコンクールで見事一位を獲得した彼女を、生で観られるのが非常に楽しみでした。

こちらがローザンヌの時の動画 2分48秒から

身体能力が高く、ローザンヌで一位を取る前もYAGPなど数々の国際コンクールを総なめにしており、シルヴィ・ギエムの再来とまで言われている逸材です。

今回は「Dynamism ダイナミズム」では2作品のコンテンポラリー、「Personal Emotion パーソナル・エモーション」でも1作品に出演するなど、
その超絶技巧テクニックと身体能力の素晴らしさを遺憾無く発揮していました。
とにかく、どんな早くて細かなステップも、ダイナミックにかつ丁寧に、そして繊細にふむ姿は、神が生み出したダンサーなのではと思うほどです。
振付家たちが、斬新で新しい作品を踊らせたい気持ちもわかりますが、次回はぜひ彼女の踊るクラッシック作品を観たいものです。

これほど贅沢で素晴らしい舞台はぜひ動画などの記録に残して、次世代・次々世代にも残して欲しいと思ったのは、私だけではないはずです。

素晴らしい公演を企画してくださった方々に感謝。

公演プログラムとキャスト表はこちら
※取り急ぎ写真でアップ。のちほどPDFで保存予定

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