台風が発生しました。
今週末あたりに関東・東海へ上陸しそうだとの予報です。
それを聞いて、起きていないけど起きるかもしれない未来に少し私はソワソワして落ち着かないでいます。
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起きるかもしれないし、起きないかもしれない
起きるかもしれないし、起きないかもしれない。
もし起きたら週末はどんな予定があったっけ?
天気に影響されるのか?されないのか?
など思考を巡らせて、 人は危険を避けるためになるべく、備えようとします。
リスクに備えることは、それはごくごく当たり前のことだと思っていました。
神の島 久高島 「ただ受け入れるだけ」
先日、沖縄に旅をしました。
その時、沖縄本島から東に5.3キロ離れたところにある久高島へも足をのばしてみました。
久高島は「神の島」と呼ばれ、琉球の創世神アマミキヨが天からこの島に降りてきて国づくりを始めたという、琉球神話聖地の島でもあります。
その際に地元のガイドさんへ台風が来たときはさぞかし大変でしょう?と質問しました。
家や建物が、私にはどうも頼りなく見えて、台風が直撃したら全てもろとも吹き飛ばされてしまうのではないか?とも感じたからです。
すると地元の人は「いえいえ、大変で無いです。抗おうとするから大変なのですよ。全部受け入れていますから。」とおっしゃいました。
「受け入れて、ただただ過ぎるのを静かに待つだけ。」と。
その時そうか・・と気付きました。
思考=エゴが大変だ大変だと、まだ見ぬ時間を推測し想像し、あれもこれも手を打とうとするから大変なのだということ。
そりゃあ台風が来るわけですから、沖縄の人も備え無い訳ではありません。
来たかとただ受け入れて
いつもの様に準備し
いつもの様に静かに過ぎるのを
いつもの様に待つだけ
という事なのです。
まぁ、東京と沖縄では台風に対しての経験値が大きく違ってはいますが、
来たら来たで受け入れる
来ないなら来ないで受け入れる
そのスタンスが、とても静かで落ち着いていて、しっかりと地に足が着いているように感じて、
話しを聞いている私まで落ち着いた気持ちになりました。
人によってはそれは「諦め」と受け取るかもしれません。
しかし、私にはそれらを全て含めて、この地を大切にし、いつくしみ、誇りに思っているように感じたのです。
すべての自然も統合して丸ごと、久高島なのだと感じました。