年が明け、お正月が過ぎ「仕事始め」となるのが、だいたい1月7日前後。
その頃には、おせち料理にも少々飽きて、「晴れの日の料理」のご馳走にも食傷気味となってくる頃。
「春の七草」の季節となります。
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春の七草とは
・せり(芹)せり
・なずな(薺)ぺんぺん草
・ゴギョウ(五行)母子草
・はこべら(繁縷)こはこべ
・ほとけのざ(仏の座)小鬼田平子
・すずな(菘)かぶ
・すずしろ(蘿蔔)だいこん
春の七種の草が入ったお粥を食べて、お正月からの飽食から少し胃腸を休めましょうという意味と、不足しがちな緑黄色野菜を補いましょうという目的と、邪気を払い万病を防ぐ風習てきな意味とがあるそうです。
本来の食べ方と現状
本来は、前日の夜に囃子歌を歌いながら野菜を刻み、翌朝にお粥にして食べるものだそうです。
しかし今では、朝は慌ただしく仕事や学校にでかけ、夕方になって「あっ!今日は七草粥の日だ」という事に気付き、夕方スーパーマーケットに立ち寄って”七草粥セット”なるものを買ってくる。そして育ち盛りの子供たちに「おふくろーーー、粥だけじゃぁ物足りね~~~」とブーブー文句を言われる・・・というケースが多いのでは無いでしょうか。
かく言う私も、当日会社帰りにスーパーマーケット駆け込み、でも残業帰りなので七草は売り切りで買えない・・・という事を何度も経験しました。
さゆりっぷ的「春の七草」の食べ方
当日買い求めると売り切れになっていることが多いので、まずは前日に買い求めます。
(買える人は当日でもOK)
前日の夜のメニューは「野菜たっぷり豚しゃぶ鍋」にします。
・お鍋に(ル・クルーゼやストウブのような気密性の高いお鍋をおススメ)に、昆布を一切れと水を300CCほど入れます。
・火にかけて弱火で煮ます。
・鍋に、白菜・ネギ・しめじやエノキなのどキノコ類・小松菜など適当に野菜を先に入れ煮ます(蓋をすること)
・野菜類が煮えたら、豚しゃぶ用の豚肉をどんどん投入して、豚しゃぶを楽しみます。
この時に荒く千切りにした生姜を入れると体がホコホコと温まります。
翌朝、前の晩に残った「野菜豚しゃぶ鍋」にざっくりと切った七草を入れます。
具が残っていれば、一緒に煮て後片付けも兼ねて。
お粥にしたい人は、ここで炊いたご飯を入れお粥にします。
すると、豚しゃぶで出たお出汁と具がけっこうお腹にしっかりきます。
前の晩に「豚しゃぶ鍋」にしないでも、当日の献立を豚しゃぶ鍋にして、一緒に七草を食べるという手もあります。
この献立を考えた理由
その1:今の時代にあったお料理
この献立を考えた理由は、まず「美味しいお粥」に数えるほどしか出会ったことが無いということ。
京都や奈良の有名な朝粥を食べ歩いてみましたが、やはりしっかりと手がこんでいて丁寧に作られています。
そうでもしないと「美味しい」と思えないのです。
忙しい今の時代に、休日でもなければする余裕すらありません。
豚しゃぶ鍋で出汁をついでにとってしまうか、もういっそのこと豚しゃぶ鍋に入れてしまった方が楽ちんです。
その2:栄養のバランス
いくら「胃腸を休める」とは言え、タンパク質不足。
お粥だけでは栄養のバランスがいまひとつなところです。
豚しゃぶ鍋に、おろした大根を入れてみぞれ鍋にすると、消化を助けてくれるので、栄養のバランスが良い上に消化も良いです。
お子さんたちにもブーブー言われないで済みます。
まとめ
古き良き風習は大切にしたいものです。
しかし、普段の生活にうまく取り入れて、健康的な面も考えていきたいなとも思います。
このブログを読んでくださった方々の、今年一年の健康と幸せをお祈りいたします。