2025年の夏
竿燈祭りを見に行く旅に出かけた、その旅の記録です。
この記事は秋田観光編となります。
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名水を巡る:米も美味いが水も美味い
秋田市内の観光は、お祭りでなんとなく落ち着かない雰囲気なので、今回は千秋公園の千秋公園の蓮の花を見に行くだけとしました。
私は、神社巡りも好きですが、名水巡りも趣味にしています。
秋田は「あきたこまち」というブランド米があり、お米の美味しいところですが、名水が湧き出ているところも多いのです。
今回は、いくつかの名水を巡ってみることにしました。
全国名水百選「美郷の名水」六郷湧水群
秋田市から南東へ山側に向かったところにある、秋田県仙北郡美郷町。
奥羽山脈を水脈として、街の至る所から澄んだ柔らかい美味しい水が湧き出ています。
特に「六郷湧水群」は有名で、大小たくさんの湧水ポイントがあるのです。
六郷湧水群は、環境庁が選定した「日本名水百選」にも選ばれています。
公共交通機関でのアクセス
レンタカーを借りて車移動が一番楽で、タイムパフォーマンスが良いのですが、公共交通機関で行くこともできます。
・JR秋田駅 〜 奥羽本線 〜 JR大曲駅
・JR大曲駅 花火通りバス停 〜 バス・横手大曲線 〜 側清水バス停
・側清水バス停から徒歩1分
まずは六郷湧水群の中で一番大きな「久米清水」

看板にもあるように、ここでは馬に水を飲ませたり、野菜や洗濯物を洗ったりと、生活に密着した湧水なのです。

石段を降りていくことができ、湧水の周りにはベンチや足場があって、ここで水仕事をしながらおしゃべりに花を咲かせたりするのだろうなと想像してしまいます。

8月上旬の真夏に行ったので、スイカが冷やしてありました。
水に手を漬けてみると、とても冷たくひんやりしていたので、さぞよくスイカも冷えるだろうなと思います。
ここの水をそのまま飲むことができます。
ですが、気になる人は近くに公園があり、そこの蛇口から飲むこともできます。
(中身は一緒だろうけど)

湧水”群”と言われているので、そこここに水が湧いていて、この湧水をひとつひとつめぐるだけでも楽しそうです。
小さくほんの少し湧いてるだけとか、池のように満々と水を湛えているとか、大小様々です。
この日は、いくら東北とはいえ、気温35度近くの暑さだったので全部巡りませんでしたが、季節を変えて涼しい時期にまた足を運んで全部回ってみたくなりました。

動画も撮ってみたのでぜひご覧ください
全国名水百選「横手の名水」力水

美郷町からさらに南下した秋田県湯沢市には「力水」という、環境庁「全国名水百選」に選ばれている湧水があります。
ここは、綺麗に水汲み場が整備されていて、自分が到着した時にも力水を汲みに来ている人がいました。
ちなみに「力水」のいわれは”ここの水を飲むと力が沸いてくる”ということから名付けられたそうです。
実際に水を汲んで飲んでみると、コンビニで買った水よりもはるかに柔らかくて舌触りが良くて、そしてよく冷えてて美味しかった〜!

公共交通機関でのアクセス
美郷町からもJR秋田駅からも公共交通機関でアクセスできます。
美郷町からはこのようなルートで行けます。
・福祉センター前バス停 〜 角館・六郷線 〜 六郷高校バス停
・六郷高校バス停 〜 横手・大曲線 〜 横手バスターミナルバス停
・JR横手駅 〜 奥羽本線 〜JR湯沢駅
くぞわたの清水

次に訪れたのは「くぞわたの清水」
ここは知る人ぞ知る名水。
実は最初は旅程に入っていませんでしたが、ツレがGoogle MAPで発見してせっかくなので足を伸ばしてみようということになり、急遽行くことにしました。
公共交通機関では行けないので、行く場合は車で行ってください。
行ったのが暑い気温30度超えの日でしたが、山深く木が生い茂り道も舗装されておらず太陽の照り返しが無いせいか、一帯はひんやりとした空気が流れていました。
水温は10度前後。
涼しい空気の中、冷たい清流がさらに涼を呼んでくれていました。
まさにオアシスです。
一口飲むと、水は冷たさと反して柔らかく甘みすら感じる、なんとも言えない美味しさが口の中を通り抜け、体内に注ぎ込まれます。
水が美味く、米どころに美味い酒あり

水が美味しい
米が美味しい
と役者が揃えば、美味しいお酒が生まれるのは必然といえます。
六郷湧水群の「名水市場湧太郎」というお土産ショップでは、六郷の酒蔵や近隣の銘酒が品揃えよく売っていました。
そこでホテルの部屋飲み用として「福乃友 又右ヱ門蔵の純米吟醸原酒」を購入しました。
遮光とコストを下げるために、新聞紙にくるんであるところが、手作り感があって私は好きですね〜
実際飲んでみると水と米の甘みを感じる美味しいお酒でした。
日本酒は「キレ」よりも「コクと重み」がある方が好きなんですよね。まさにドンピシャなお酒。
量も重さもお手頃。
この他にも700ml瓶のお酒を2本ほど購入。こちらは忘年会に出す予定です。
まとめ
秋田の旅を通して感じたことは、まず「水」の豊かさが印象的だということ。
六郷湧水群 や 力水、くぞわたの清水 など名水スポットを巡ることで、清涼な空気とともに自然とのつながりを強く感じることができました。
また、良質な水はお米や酒といった地域の恵みにも直結していて、「水×米×酒」の組み合わせが、旅の新たな視点として生まれました。
さらに、祭りで賑わう市街地を離れて「静かな時間」を持つことの価値も再認識。喧騒から少し離れて歩くことで、旅の中に“自分だけの時間”を刻むことができました。
秋田は、訪れる理由が「祭り」「観光」「味覚体験」など多岐にわたりますが、そこに「名水巡り」という切り口が加わることで、旅の深みが増します。暑い時期でも、湧き水の冷たさと森の木陰に癒され、「また別の季節にも来てみたい」と思わせてくれる場所でした。




