2025年の夏
竿燈祭りを見に行く旅に出かけた、その旅の記録です。
前回の記事で、秋田新幹線とホテルについて書きました。
今回は大迫力の竿燈祭りの記録です。
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竿燈祭りを鑑賞する方法
竿燈祭りは「秋田竿燈大通り」で開かれます。
秋田竿燈大通りで鑑賞するには事前チケットの購入が必要です。
席種と価格(2025年開催)
| 席種 | 金額 | |
| 枡席 | 枡席 | 28,000円 |
| S席 | 道路の中央分離帯に設けられた雛壇席 | 4,500円 |
| A席 | 雛壇もしくはパイプ椅子 | 4,000円 |
| B席 | 長椅子 | 3,500円 |
1ヶ月ぐらい前に秋田に行くことを決めた時点では、B席のみ残っていましたので、今回はB席を購入。
2025年は当日でも購入できた様で、「B席が若干空いておりますのでチケットのご購入ができます。ご希望の方は本部までお越しください。」と会場内の放送で案内されていました。
けれど年々オーバーツーリズムと言われていますので、事前に購入しておく方が安心です。
前回の記事にも書いたのですが、21:00に会場での演技が終わった後、お祭りの屋台村の前でも演技をやってくれますので、そちらでも鑑賞できます。
竿燈の入場から大迫力の演技(動画あり):1日目

18:50になると、それぞれの町内やコミュニティ、企業ごとにチームになった竿燈が、会場の秋田竿燈大通りへ入ってきます。
太鼓や横笛のお囃子と一緒に、竿燈と演者が手を振って入ってくるのです。
ハイタッチしてくれる演者も多く、地元の人とのふれあいがなんだか温かい気持ちになってきます。

そういえば、初めて秋田に行ったのは桜が満開の5月上旬の角館でした。
桜並木がある川沿いでは、横笛を練習するグループがいくつもあり、
その時”秋田の人たちは風流だなぁ”と思ったものでした。
会社の同僚で秋田出身の人がいて、その話をすると同僚も子供の頃から横笛を練習していたそうです。

提灯の火は電飾やLEDではなく、本物の蝋燭に生火が灯されています。
自分の席は目の前に建物が無いところで、建物と建物の間なのでちょうど風が抜けていく場所になっていました。
この日は風があり、しかも建物が無いため竿燈が風に煽られて、自分の席に向かって何度も倒れてくるという迫力満点の場所。
ちなみに1日目は風が強かったので、竿燈が何度も自分の席に向かって倒れてきました。
そんな時はどうするかというと、竿燈のチームの人たちに「逃げてください」とか「避けてください」と言われるので、走って逃げます(笑
それもスリリングで楽しかったです!
若い子供たちは結構立てるのに苦労していましたので「どっこいしょ〜どっこいしょ」の掛け声にも力が入ります。

竿燈には「大若」「中若」「小若」「幼若」の4種類の大きさがあります。
「大若」は大人だけですが、「中若」「小若」「幼若」は子どもも持つことができます。
小学校低学年ぐらいの小さな子どもたちが、一丁前に5メートルほどの「幼若」を持ち上げていたのが可愛かったです。
「幼若」とはいえ、5メートルもあるのですから大したもんです。
こうやって幼い頃から竿燈に親しんで次第に成長と共に「小若」「中若」となって行くのでしょうね。
中には「中若」を巧みに操る小学校高学年ぐらいな子もいて、それはそれは見事でした。

竿燈は、まず片てのひらでバランスをとりながら持ち上げ、そこから微妙に位置を変えながら、肩に乗せたり、腰に乗せたり、最後は額の上に乗せたりと技が繰り広げられています。
竿の長さも、上の写真はまだ一段のみで、ここに2本目を継ぎ足し、3本目を継ぎ足していきます。
流石に長くなると竿燈のしなり具合が”逆さJ”の字の様に曲がり、バランスをとる難易度が上がってきます。
秋田竿燈大通りに竿燈が入場してから演技までの動画をご覧ください。
こちらの動画は初日8月3日(1日目)の様子です。
1日3回の演技

竿燈の演技はずーっとやっているのではなくて、
1回目の演技が約30分ほどあります。休憩を挟んで3回目の演技まであり、その後「ふれあい竿燈」といって、竿燈や演者と一緒に写真を撮ることができたり、お囃子の太鼓を叩かせてもらったりすることができます。
詳しいタイムスケジュールは「秋田竿燈祭り」のホームページで確認すると良いです。
4本の大若が至近距離で技を競い合う:2日目
2日目は、風もほとんど無く、安定した演技ばかりでした。
こちらの動画は、違うチーム同士ですが、バランスをとりながら至近距離での演技です。
私なら広々としたところで上げたいものですが、バランスに自信があるのかこんなに近寄っても絶妙なバランスを保ったままなのです。
感想
とにかくすごいの一言!
長くて重くて火が点いていて、風に煽られる竿燈をよくぞバランスよく持ち上げるものだなと、驚きの連続。
しかも額に乗せるなんて・・・薄い手拭いは着けているものの、竹を直に置くのですよ!
痛く無いのかなと思うのです(笑
「大若」だと全長12メートルもあるのだそうで、そこにさらに2本も竹を継ぎ足すのだそうです。
提灯の数は46個
2本の竹を継ぎ足す前の重さで50キロあるそうです。
まずは50キロを持ち上げる力が無いと無理ですねぇ。
竿燈もすごかったけど、お囃子も素晴らしかったです。
チームによってお囃子の調子も違っていて、クールに淡々と吹いているチームもあれば、賑やかに全身で身振り手振りで観客を巻き込むチームもあり。
個人的には「ゆうちょ(郵便局)チーム(?)」の子どもたちのお囃子が楽しくて好きでした。
お囃子が近づいてくるだけで、こちらの体もリズムに乗ってくるというか乗せられるというか。
この音の振動も、また心地よかったです。
竿燈祭りは3日間かけて行われ、私は1日目・2日目を鑑賞できました。
また、昼間の竸技会もあるそうなので、昼間観るのもいいかもしれません。
とにかく来てよかった!!!と思えるほどの感動で「ありがとう」と言いたくなる時間でした。
次の投稿では、秋田観光を書く予定です。




