会津若松2泊3日の旅も、いよいよ最終日。
3日目は会津武家屋敷を見学したあと、満田屋で味噌田楽のランチ。
目の前の囲炉裏で焼いてもらった熱々の田楽をお腹いっぱい食べ、お土産も買って、大満足。
本当ならもう少し会津若松を歩きたいところでしたが、この日は午後から雷雨になる予報。
「そろそろ旅を終えることにしよう」
そう思って、少し早めに会津若松駅へ向かいました。
ところが駅に着いてみると――。
思いがけない、とても素敵な旅のフィナーレが待っていました。
会津若松駅に着いたら、SLがやってきた!
ホームへ向かうと、ちょうど黒い蒸気機関車が入線してくるところ。
「えっ、SL!?」
何の下調べもしていなかったので、本当に偶然でした。
やってきたのは「SLばんえつ物語」。
写真で見るSLも格好いいですが、実物はやっぱり迫力があります。
黒光りする大きな車体、複雑につながった車輪や機械部分。
そして、機関車から立ち上る煙。
思わず私もスマホを取り出して動画を撮影しました。
使われている蒸気機関車は「C57形蒸気機関車180号機」。1946年製造の車両で、現在の「SLばんえつ物語」としては1999年に運行を再開し、新津~会津若松間を走っています。
旅の最後に、こんなものに出会えるなんて。
予定していたわけでもなく、時間を合わせたわけでもなく、本当に「たまたま」。
こういう偶然があるから、旅って面白いんですよね。
私が撮影した「SLばんえつ物語」
ホームに入ってくるSLの様子を動画に撮りました。
写真だけでは伝わらない、機関車の大きさや音、ホームの空気感も感じてもらえると思います。
波乱から始まった会津若松2泊3日の旅
振り返ってみると、今回の会津若松旅行は、最初から予定通りには進まない旅でした。
初日は磐越西線が土砂崩れの影響で不通。
猪苗代駅から代行バスで会津若松へ向かうことになり、いきなり予定変更です。
「ちゃんと会津若松まで着けるのかしら?」
そんなところから始まった旅でした。
ところが終わってみると、そのハプニングさえもいい思い出。
ここからは、2泊3日を振り返ってみます。
1日目|会津の蕎麦と鶴ヶ城
会津若松に到着して、まず向かったのが桐屋・権現亭。
こちらでは、会津の蕎麦を食べ比べられる「天ざる三昧」をいただきました。
飯豊権現そば、会津頑固そば、会津のかおり。
同じ蕎麦でも、食感や香りが少しずつ違うのがおもしろい。
旅先でその土地のものを食べる。
やっぱりこれが旅の楽しみのひとつです。
その後は歩いて鶴ヶ城へ。
巨大なお堀や石垣を見ながら城内へ入り、戊辰戦争の歴史にも触れました。
会津若松という町を知るなら、まず鶴ヶ城。
そんなことを感じた1日目でした。
2日目|飯盛山から御薬園、わっぱめし、そして酒蔵へ
2日目は朝から飯盛山へ。
白虎隊十九士の墓を訪ね、そこから会津さざえ堂へ。
外から見ても不思議な建物ですが、中へ入るとさらに不思議。
ぐるぐると螺旋状の通路を歩きながら上へ向かい、そのまま一度も同じ場所を通ることなく下りてくる独特の構造です。
その先には戸ノ口堰洞穴もあり、飯盛山だけでもかなり見応えがありました。
続いて巡回バス「あかべえ」に乗って御薬園へ。
正直、行く前は「薬草園だから少し地味なのかな」と思っていました。
ところが、これが想像以上に楽しい。
雨が降ったり止んだりする中、お茶室から庭園を眺めたり、雨が止んだタイミングで散策したり。
薬草園では知っている植物を見つけたり、きれいな蓮の花を眺めたりしているうちに、気づけば2時間半も滞在していました。
その後は田季野でわっぱめし。
歴史を感じる建物の中でいただく熱々のわっぱめしは、本当においしかった。
そして最後は末廣酒造の蔵見学。
酒造りの歴史や昔の道具を見学したあと、ショップで日本酒を試飲。
最後に有料試飲した大吟醸「玄宰」があまりにもおいしくて、一本買ってしまいました(笑)。
当然、このころには良い感じに酔っぱらい。
夕食はホテル近くのスーパーでお惣菜を買い、そのままホテルへ戻って爆睡。
なんとも私らしい2日目の終わりでした。
3日目|武家屋敷と味噌田楽、そしてSL
最終日は会津武家屋敷へ。
広い屋敷の中を歩きながら、会津藩士たちの暮らしや戊辰戦争の歴史に触れました。
観光地として見学するだけではなく、「ここで本当に人が暮らしていたんだ」と想像しながら歩くと、また違った見え方があります。
見学後には「さるなしサイダー」で一休み。
そして旅の最後のランチが満田屋。
囲炉裏を囲むカウンター席で、目の前で焼いてもらう味噌田楽。
お餅、こんにゃく、豆腐などに味噌を塗り、炭火でじっくり焼いてもらいます。
私は特にお餅がお気に入りでした。
スタッフのお姉さんたちとの会話も楽しく、食事だけではなく、お店全体の雰囲気がとても温かい。
さらに店頭のお土産コーナーには、会津木綿や赤べこ、お漬物などがずらり。
民芸品や雑貨好きの私は、当然テンションが上がってしまいました。
そして満田屋を出たあと、雷雨になる前に会津若松駅へ。
そこで偶然出会ったのが、SLばんえつ物語でした。
「予定通りじゃない旅」も悪くない
今回の会津若松旅行を振り返ると、かなり盛りだくさんでした。
蕎麦を食べ、お城を歩き、白虎隊の歴史に触れ、不思議なさざえ堂を歩き、日本庭園でのんびりして、わっぱめしを食べ、酒蔵で日本酒を飲み、武家屋敷を見学して、囲炉裏で味噌田楽を食べる。
そして最後はSL。
最初は電車が止まり、予定が崩れるところから始まった旅でした。
でも、予定通りにいかなかったからこそ出会えた景色もあったように思います。
ひとり旅は、その日の天気や自分の気分に合わせて予定を変えられるのもいいところ。
「もう少しここにいたい」と思えば長居して、「今日は疲れた」と思えばホテルへ戻る。
今回、御薬園に2時間半もいたのも、末廣酒造でほろ酔いになってホテルへ帰ったのも、そんなひとり旅だからこそ。
会津若松、また行きたい町になりました
2泊3日歩いてみて感じたのは、会津若松は「見る」だけではなく、ゆっくり味わいたい町だということ。
歴史のある建物。
郷土料理。
日本酒。
会津木綿や赤べこなどの民芸品。
そして町のあちこちに残る会津の文化。
今回はかなり歩き回ったつもりですが、それでもまだ行ってみたい場所があります。
田季野で見つけた、一本のネギを箸代わりにして食べる「会津そば」も、次回のお楽しみ。
そして機会があれば、今度は偶然見るだけではなく、SLばんえつ物語にも乗ってみたい。
そんな次の旅につながる余韻を残して、私の会津若松2泊3日ひとり旅は終了です。
最後の最後にSLが現れるなんて、出来すぎたエンディングでした。
