会津若松2泊3日旅行記②|会津若松で蕎麦を食べ比べ|桐屋・権現亭の「そば三昧」を味わう

会津若松へ2泊3日の旅に行ってきました。

初っ端から、いろいろアクシデントもありましたが、どうにか無事会津若松に到着。

会津といえば、鶴ヶ城や飯盛山、七日町通りなど見どころがたくさんありますが、旅先で楽しみにしていたもののひとつがお蕎麦です。

今回訪れたのは、会津若松市にある「桐屋・権現亭」

ここでは、ひとつのお膳で三種類のお蕎麦を食べ比べられるという、蕎麦好きにはなんとも魅力的なメニューがあります。

今回いただいたのは、三種類のお蕎麦と天ぷらを一緒に楽しめる「天ざる三昧」

これが、会津のお蕎麦の奥深さを楽しめる、とても面白い一膳でした。

会津若松の「桐屋・権現亭」へ

白壁の建物に、大きく掲げられた

「桐屋 権現亭」

の看板。

暖簾をくぐると、外から見る以上に趣のある空間が広がっています。

木をふんだんに使った店内には囲炉裏があり、その上には大きな魚の飾り。

昔ながらの日本家屋を思わせる落ち着いた雰囲気で、「会津へ来たなあ」と感じさせてくれます。

天井が高く、階段や梁、障子などもどこか懐かしい。

観光地の飲食店というより、古い会津の家に招かれて食事をするような雰囲気があります。

こういうお店は、料理が出てくるまでの時間も旅の一部になりますね。

3種類の会津そばを一度に味わえる「そば三昧」

メニューを開いて目に留まったのが、

「そば三昧」

桐屋では、三種類のお蕎麦を食べ比べることができます。

その三種類が、

  • 飯豊権現そば
  • 会津頑固そば
  • 会津のかおり

です。

同じ「蕎麦」なのに、使っている蕎麦粉や挽き方などによって、それぞれ違った個性があります。

こういう「食べ比べ」、大好きです。

一種類だけ食べてももちろん美味しいのですが、並べて食べることで初めてわかる違いがあります。

「飯豊権現そば」「会津頑固そば」「会津のかおり」

まずは飯豊権現そば

メニューによると、会津の在来種「いちの戸」の蕎麦を使った桐屋の創業以来の看板そば。

白っぽく、透き通るような姿が印象的です。

続いて会津頑固そば

つなぎを一切入れず、会津在来種の石臼挽きそば粉100%で打った十割そばです。

三種類の中でも緑がかった色が目を引きます。

そして会津のかおり

こちらは福島県のオリジナル品種「会津のかおり」を石臼挽きした十割そば。

三つ並べてみると、色も違えば、麺の表情も違います。

「蕎麦」と一括りにしてしまいがちですが、こうして食べ比べてみると、それぞれ香りや食感に個性があるのがよくわかります。

今回は「天ざる三昧」を注文

せっかくなので今回は、三種類のお蕎麦に天ぷらが付いた天ざる三昧をいただきました。

三種類のお蕎麦が赤い器にきれいに並び、横には揚げたての天ぷら。

さらに薬味、漬物、小鉢などが付いて、見るだけでも楽しいお膳です。

何より、

三種類を少しずつ交互に食べられる

というのがいい。

こちらを一口。

次はこちら。

もう一度最初のお蕎麦へ。

そんなふうに行ったり来たりしながら食べていると、

「さっきのお蕎麦とは香りが違う」

「こちらの方が少し力強い」

など、それぞれの特徴がだんだんわかってきます。

一種類を一枚食べるのとはまったく違う楽しみ方です。

天ぷらと一緒でも、まずは蕎麦そのものを

天ぷらもたっぷり。

ピーマンの天ぷらの横にヒゲみたいなのが手前に出ていますが、これは会津の特産品「おたね人参」の天ぷらなんです。

おたね人参とは、朝鮮人参・高麗人参とも言われます。

江戸時代 8代将軍徳川吉宗の頃に、おたね人参の種が渡ってきて、会津藩がこの人参を栽培することを許されたのだそう。

おたね人参の天ぷらは軽い歯応えで美味しかったです。

サクッとした衣と野菜の美味しさを楽しみつつ、主役はやっぱりお蕎麦です。

桐屋では、蕎麦だけでなく、出汁や野菜、醤油にもこだわっているそう。

店内の案内を見ると、蕎麦はすべて会津産。

さらに出汁には鹿児島や高知の節、利尻産の昆布などを使い、野菜や醤油についても素材を選んでいることが紹介されていました。

蕎麦そのものはもちろんですが、

「蕎麦を美味しく食べるためのもの全部」

を大切にしているお店なのだと思います。

三種類を並べて見るだけでも面白い

改めて見ると、本当に色が違います。

白っぽいもの。

少し緑がかったもの。

蕎麦らしい淡い茶色のもの。

普段、お蕎麦屋さんへ行っても、一度に違う種類を並べて見る機会はなかなかありません。

会津若松まで来たからこそ、こうした食べ方をしてみるのも旅の楽しみ。

「どれが一番美味しい?」

と聞かれると困ってしまいます。

というより、

どれが一番というより、それぞれ違う。

その違いを楽しむのが、この「そば三昧」の醍醐味なのでしょう。

びっくりな人に出会う

実は、桐屋権現亭でお蕎麦を食べていたら、男性6人組が入店。

なんと、そのうちの1人はジローラモさん(パンツェッタ・ジローラモさん)

奥様が会津若松出身というご縁で、会津のプロモーション活動に協力されているのだそうです。

一緒に入店した5人の方は、会津の役所や農家の方たちで、蕎麦に添えられている天ぷらの野菜の話しや、これからの農家の未来についてお話しされていました。

すぐ隣の席だったこともあり、会津の話しも漏れ聞くことができて、私自身も「食」に関わる仕事をしていることもあり、感慨深く拝聴することができました。

ちなみにジローラモさんは温かいお蕎麦を召し上がっていました。

会津は、蕎麦を食べることも旅の目的になる

さて、会津と蕎麦の話に戻りますと、

会津若松というと歴史の町という印象が強いですが、実際に旅をしてみると、食の楽しみもかなり大きいと感じます。

郷土料理、味噌、地酒、そして蕎麦。

その土地で育ったものを、その土地で食べる。

旅先での食事の楽しさは、やっぱりそこにあります。

桐屋・権現亭でいただいた三種類のお蕎麦も、単に「美味しいお蕎麦を食べた」というだけではなく、

会津には、こんなにいろいろな蕎麦があるんだ

と知ることができた食事でした。

会津若松で蕎麦を食べるなら「食べ比べ」もおすすめ

お膳には、三種類のお蕎麦について書かれた小さなカードも添えられていました。

どのお蕎麦を食べているのかわからなくならないのもありがたい。

こういうちょっとした心遣いも楽しいですね。

会津若松でお蕎麦を食べたい方。

そして、

「せっかくなら会津らしい蕎麦を味わってみたい」

という方には、桐屋・権現亭の「そば三昧」は面白い選択だと思います。

三種類の蕎麦を一度に食べ比べることで、蕎麦の香りや食感の違いまで楽しめます。

観光の途中でサッとお昼を済ませるのではなく、少し時間をとって、会津の蕎麦をじっくり味わう。

そんなランチも、会津若松の旅によく似合います。

2泊3日の会津若松旅。

まだまだ、美味しいものと面白い場所を巡ります。

桐屋権現亭情報

〒965-0034 福島県会津若松市上町2−34