長岡花火大会の翌日は弥彦神社へ|弥彦山ロープウェイから眺める新潟の絶景

前日の夜は、空いっぱいに広がる長岡花火大会

あれほど大きな花火を次々と見た翌日なので、朝になってもまだ少し興奮が残っていました。

そんな長岡花火の翌日は、にぎやかな場所ではなく、少し静かなところへ行きたい。

そこで向かったのが、新潟県弥彦村にある彌彦神社(やひこじんじゃ)です。

昨夜は夜空を覆うほどの花火。

今日は深い緑に囲まれた神社。

同じ新潟の旅なのに、まったく違う一日が始まりました。

弥彦線:ローカル線に乗って弥彦へ

弥彦へ向かうのはJR弥彦線。

電車を降りると、ホームの向こうには山が見え、すでに都会とはまったく違う景色です。

駅の看板もなんとも味があります。

「弥彦」ではなく、ひらがなで書かれた「やひこ」。

こういう駅に降りると、それだけで「旅に来たなあ」と思います。

駅前の案内板を見ると、彌彦神社だけでなく、弥彦公園、温泉街、そして弥彦山まで、意外と見どころが集まっています。

今回はまず、旅の一番の目的だった彌彦神社へ向かいました。

緑の中に現れる彌彦神社

大きな赤い鳥居をくぐると、一気に空気が変わります。

彌彦神社は弥彦山の麓、深い森の中に鎮座する神社。

越後開拓の祖神とされる天香山命(あめのかごやまのみこと)をお祀りし、地元では昔から「おやひこさま」と親しまれているそうです。

境内へ入ってまず印象に残ったのは、立派な建物以上に、この森でした。

木々の間を水が流れ、苔むした石にはところどころ木漏れ日が落ちています。

真夏の日差しは強いのですが、ここだけ少し温度が違うように感じます。

水の音を聞きながら歩いていると、前日の長岡花火大会の大音響が、ずいぶん昔のことのよう。

昨夜は「ドーン!」という音を全身で浴びていたのに、今日は水の流れる音を聞いている。

この振り幅も旅の面白さです。

弥彦山を背にした美しい拝殿

境内をさらに奥へ進みます。

門をくぐった先に現れる拝殿は、背後の弥彦山と一体になったような美しさ。

平日の昼間ですが、善男善女が多く参拝していました。

夏の日差しが強く、日傘で陽を避けながらの参拝です。

この日は青空。

深い緑の山、木造の拝殿、そして青い空。

とても気持ちのよい景色でした。

彌彦神社のお参りには少し特徴があります。

一般的な神社では「二礼二拍手一礼」ですが、彌彦神社では「二礼四拍手一礼」

四回、柏手を打ってお参りします。彌彦神社によると、より丁重に御神前を拝する心を表す作法として伝えられてきたものなのだそうです。

知らずに訪れると「え、四回?」となるので、これから行かれる方は覚えておくといいかもしれません。

島根の出雲大社も二礼四拍手一礼ですね〜。

境内はかなり広いのですが、杉の大木に囲まれているためでしょうか。

人が多くても、不思議と落ち着きます。

相撲場もある境内

彌彦神社は越後一の宮であり、越後を代表する神社でもあります。

広い境内の中には相撲場があり、日本相撲連盟の「土俵基準」に則した本格的な相撲場なのだそうです。

せっかくなので弥彦山へ

彌彦神社だけで帰るのはもったいない。

神社の後は、その背後にそびえる弥彦山へ向かいました。

弥彦山の標高は634m。

そう、東京スカイツリーとまったく同じ高さです。

徒歩で登ることもできますが、この日はもちろん(笑)、弥彦山ロープウェイ

彌彦神社から山麓駅までは徒歩なら20分ほどで、神社拝殿脇から無料送迎バスも出ています。ロープウェイそのものの乗車時間は約5分です。

少し懐かしさのある「やひこさんろく」の看板。

こういう昭和っぽさが残っている場所、大好きです。

そしてロープウェイに乗って山頂へ。

日本海と越後平野、両方が見える

山を登っていくにつれて、景色がどんどん広がっていきます。

片側には、青い日本海。

山の向こうに海が広がる景色は、想像していた以上に開放感があります。

そして反対側には――

一面に広がる越後平野

田んぼがパッチワークのように並び、その向こうまでずっと平野が続いています。

「新潟って、本当に米どころなんだ」

地図や言葉では知っていても、この景色を見ると実感します。

山頂からは越後平野と日本海の両方を望むことができるのも、弥彦山の魅力です。

長岡花火を見るためにやって来た今回の新潟旅でしたが、こうして高いところから眺めると、新潟という土地そのものが少しわかったような気がしました。

旅先では、やっぱり蕎麦

そして、お腹が空いたのでお蕎麦。

下山してから、神社の周りには何軒かお蕎麦屋さんがあります。

ざる蕎麦に、たっぷりの天ぷら。

新潟に来ると、どうしても蕎麦を食べたくなります。

前日はへぎ蕎麦。

この日もまた蕎麦。

旅先だからという言い訳をしつつ、こういうのも旅の楽しみです。

山や神社を歩いた後のお蕎麦は、なおさら美味しく感じました。

長岡花火とセットで弥彦へ行くのは、とてもおすすめ

長岡花火大会というと、それだけで一大イベント。

花火を見終わった翌日は疲れているので、そのまま帰ろうかとも思います。

でも今回、もう一日新潟に滞在して弥彦まで足を延ばしてみて正解でした。

長岡花火の圧倒的な光と音。

彌彦神社の森と水。

弥彦山から見た日本海と越後平野。

派手なものと静かなもの。

夜の景色と昼の景色。

まるで正反対なのですが、だからこそ二つを続けて体験すると、とても印象に残ります。

「長岡花火を見に新潟へ行く」

という予定を立てている方は、ぜひ翌日にもう一日だけ時間を取ってみてください。

長岡花火大会+彌彦神社+弥彦山。

花火だけでは終わらない、新潟の旅になります。

そして何より。

前日の花火を思い出しながら、木漏れ日の中を歩く時間。

これが思いのほか、いい時間でした。