ハノイ観光|ベトナム最古の大学「文廟」からハノイ駅、トレインストリートへ!徒歩で巡る街歩き

ハノイ観光1日目。

世界遺産のタンロン城跡を見学したあとは、文廟(Temple of Literature)へ向かいます。

タンロン城跡から文廟までは、Googleマップによると徒歩約17分。

この日のハノイは気温33℃。湿度も高く、歩いているだけで汗が流れてきます。

それでも、せっかくの海外旅行。

タクシーで移動するのも便利ですが、私は知らない街を自分の足で歩くのが好きです。

観光名所だけでなく、道行く人たちや街並み、何気ない日常の風景にも出会えますからね。

文廟へ向かう途中で出会った、美しいアオザイ姿の女性

文廟へ向かって歩いていると、とても素敵な女性とすれ違いました。

白いパンツに、鮮やかなスカイブルーのアオザイ。

ベトナムの伝統的な笠「ノンラー」をかぶった、金髪碧眼の女性です。

これが、なんとも美しかったのです!

アオザイは、ベトナムの伝統衣装。

身体に沿った長い上衣とパンツを組み合わせた独特のデザインで、歩くたびに裾が優雅に揺れます。

ベトナムの女性が着ている姿も素敵ですが、外国人の女性が着てもこんなに美しいのかと、思わず見とれてしまいました。

そして、ふと思ったのです。

「私もダイエットして、次にベトナムへ来るときは華麗にアオザイを着てみたい!」

旅先で新しい目標ができるなんて、思ってもみませんでした(笑)。

ベトナム最古の大学があった「文廟」に到着

街歩きを楽しんでいるうちに、文廟に到着しました。

文廟は、ベトナム語で「Văn Miếu(ヴァンミエウ)」。

正式には「文廟・国子監(Văn Miếu – Quốc Tử Giám)」と呼ばれています。

ここは、ベトナムの歴史と教育を語るうえで、とても重要な場所です。

文廟はどんな場所? 1,000年近い歴史を持つ学問の聖地

文廟が創建されたのは1070年。

日本では平安時代のことです。

当時の李朝の皇帝によって、中国の思想家・孔子を祀る施設として建てられました。

さらに1076年には、隣接する場所に「国子監」という教育機関が設立されました。

これが、ベトナム最初の国立高等教育機関とされています。

王族や官僚を目指す人々が学問を修め、国を支える人材を育てていた場所なのです。

日本にも、儒学や漢学を学ぶ教育機関がありましたよね。

ベトナムもまた、中国文化の影響を受けながら、独自の学問や教育の歴史を築いてきた国です。

文廟は、そんなベトナムの知的な伝統を今に伝える場所なのです。

現在も学業成就を願う人々が訪れる、ハノイを代表する文化遺産となっています。

文廟の入場チケットは現金で購入

入口で入場チケットを購入します。

先ほど訪れたタンロン城跡と同じく、私が訪問したときは現金で支払いました。

ベトナムではクレジットカードやQR決済が普及していますが、観光施設によっては現金が必要になることもあります。

少額のベトナムドンを用意しておくと安心ですね。

※支払い方法は変更される場合があります。

木陰と池が美しい、文廟の静かな庭園

中に入ると、まず印象に残ったのが緑の美しさでした。

大きな木々が木陰をつくり、古い建物や石畳と調和しています。

ハノイの街中はバイクや車の交通量が多く、かなりにぎやか。

ところが、文廟の敷地内に入ると、雰囲気が変わります。

木々に囲まれた空間は、どこか落ち着いていて、ゆったりとした時間が流れているようです。

気温も湿度も高く、決して涼しいわけではないのですが、木陰があるだけでほっとします。

水をたたえた池が、なんとも涼やか

庭園を進むと、水をたたえた池が見えてきました。

緑の木々と水面、そして歴史ある建物。

この組み合わせが、とても美しいのです。

暑い日でしたが、水辺の風景を眺めていると、なんとなく涼しく感じられます。

文廟には「天光井(ティエンクアン井)」と呼ばれる池があり、その周辺には科挙に合格した人々の名前を刻んだ石碑が残されています。

科挙とは、かつて中国やベトナムなどで行われていた、官僚を登用するための試験制度です。

文廟に残る82基の進士碑は、ユネスコの「世界の記憶」に登録されています。

ここは単なる美しい庭園ではなく、学問に励んだ人々の歴史が刻まれた場所なのですね。

そんなことを知ると、庭園の見え方も少し変わってきます。

文廟で大人気! 漢字を書いてもらう掛け軸

文廟の中で、もう一つ面白い光景に出会いました。

それは、希望に応じて漢字を書いてくれるお店です。

掛け軸のような紙に、目の前で筆を使って文字を書いてくれます。

これが、西洋人の観光客に大人気!

次々と注文が入り、飛ぶように売れていました。

漢字は日本人にとってもなじみ深い文字ですが、漢字を使わない国から来た人にとっては、文字そのものが美しいアートに見えるのでしょうね。

しかも、目の前で筆を動かして作品を仕上げてくれるのですから、ちょっとした文化体験にもなります。

それにしても、よく売れること!

思わず、

「私も浅草寺あたりで、こういう商売をしようかな?」

なんて考えてしまいました(笑)。

旅行中でも、ついつい商売のことを考えてしまう私です。

文廟からハノイ駅へ|旅先では駅を見たくなる

文廟の見学を終え、次に向かったのはハノイ駅です。

私はなぜか、昔から「駅」や「鉄道」に惹かれます。

まぁ家族が鉄道関係者だったこともあり、鉄道に馴染みがあるからなのでしょう。

海外旅行へ行くと、その都市のスーパーマーケットと駅には、できるだけ足を運ぶようにしています。

有名な観光地ももちろん楽しいのですが、駅やスーパーには、その国の人たちの日常が見えるような気がするのです。

スーパーには、その国の食文化や暮らしぶりが表れます。

一方、駅には人々の移動や旅の風景があります。

どこへ向かう列車なのか。

どんな人たちが利用しているのか。

切符はどうやって買うのか。

そんなことを眺めるだけでも、私にとっては立派な観光なのです。

今回も、文廟から歩いてハノイ駅へ向かいました。

ハノイ駅に到着! 首都の中央駅なのに意外と静か

こちらが、ハノイ駅。

ベトナム語では「Ga Hà Nội(ガー・ハノイ)」と呼ばれています。

首都ハノイを代表する鉄道駅で、ベトナム各地へ向かう列車が発着します。

ところが、私が訪れたときは、駅構内が驚くほど静かでした。

日本の東京駅や新宿駅のような光景を想像していたので、ちょっと意外!

もちろん、列車の発着時間によって駅の様子は変わるのでしょうが、私が訪れた時間帯は人も少なく、閑散としていました。

ハノイ駅の歴史はフランス統治時代から

ハノイ駅は、1902年に開業した歴史ある駅です。

当時のベトナムはフランスの植民地支配下にあり、鉄道もフランスによって整備されました。

もともとは「ハンコー駅」と呼ばれていたそうです。

その後、ベトナム戦争では駅舎が被害を受け、修復や改築を経て現在の姿になりました。

今もハノイからホーチミンへ向かう南北鉄道などの重要な拠点となっています。

歴史を知ると、駅の建物を見るだけでも興味が湧いてきます。

駅で記念写真を撮る人たち

駅の周辺では、記念写真を撮っている人たちを見かけました。

観光名所だけでなく、駅も写真を撮りたくなる場所なのですね。

私もその気持ち、よくわかります。

鉄道の旅には、飛行機とはまた違った魅力がありますから。

ハノイ駅の待合室・改札・切符売り場を見学

せっかくなので、駅の中も少し見てみることにしました。

まずは待合室。

そして改札口。

日本の駅とは違う雰囲気で、眺めているだけでも楽しいものです。

切符売り場は冷房が効いていて大人気!

切符売り場の周辺へ行ってみると、椅子はほぼ満席。

なぜかと思ったら、このあたりは冷房がしっかり効いていたのです。

なるほど!

外は33℃の暑さ。

涼しい場所で座って待てるのはありがたいですよね。

私も、思わずここでひと休みしたくなりました(笑)。

駅の中を歩きながら、改札や出入口なども見学しました。

実際に列車に乗るわけではありませんが、駅を訪れるだけでも、その国の鉄道事情を少し感じることができます。

いつかベトナムの寝台列車に乗ってみたい

ベトナムには、北部のハノイと南部のホーチミンを結ぶ長距離列車があります。

南北鉄道は「統一鉄道」とも呼ばれ、車窓からベトナム各地の風景を楽しめる路線として知られています。

長距離列車には寝台車もあり、時間をかけてベトナムを縦断する旅もできます。

飛行機なら短時間で移動できる距離を、列車でゆっくり旅する。

そんな旅も、いつかしてみたいものです。

ハノイ駅からトレインストリートへ

ハノイ駅を見学したあとは、トレインストリートへ向かいました。

トレインストリートは、ハノイの住宅街の中を鉄道の線路が通っていることで知られる場所です。

線路のすぐ両脇に家やカフェが並ぶ、なんとも不思議な風景が広がっています。

日本では、線路の周辺には安全のための柵や立入制限が設けられていることが一般的です。

ところが、ハノイでは街と鉄道が驚くほど近い距離にあります。

線路と道路が交差する、ハノイならではの光景

トレインストリートへ向かう途中、線路を車やバイクが次々と横切っていく場所がありました。

私が見た場所には、日本で見慣れたような踏切設備が見当たりません。

線路の上を車やバイクが行き交う光景に、びっくり!

国が違えば、街の造りも交通事情もこんなに違うのですね。

その距離の近さに驚きます。

もちろん、鉄道が走る場所ですから、線路の周辺では十分な注意が必要です。

線路の両脇にカフェが並ぶ! トレインストリートの風景

そして、いよいよトレインストリートへ。

目の前には、線路に沿ってカフェやお土産屋さんがずらり!

普通の観光地なら、カフェの前には歩道や道路があるものですが、ここでは目の前に線路が通っています。

なんともハノイらしい、不思議な街並みです。

その光景を見ようと、多くの観光客が訪れるそうです。

ただし、列車が通る場所だけに安全面の問題もあり、立ち入りや店舗の営業について規制が行われてきました。

訪れる際には、現地の案内や立入制限に従う必要があります。

今回は下見だけ。列車が通る時間に再訪することに!

せっかくなら、実際に列車が通る様子を見てみたい!

ということで、列車が通る時間を目指して、後日もう一度訪れることにしました。

そのときの様子は、また別の記事でご紹介します。

まとめ|文廟からハノイ駅へ、歩いて見つけたハノイの魅力

世界遺産のタンロン城跡を出発し、文廟、ハノイ駅、そしてトレインストリートへ。

歴史的な建物から、今も人々が利用する駅、線路沿いの独特な街並みまで、さまざまなハノイの表情に出会うことができました。

文廟では、ベトナムの学問と教育の歴史に触れました。

ハノイ駅では、100年以上続く鉄道の歴史を感じました。

そしてトレインストリートでは、鉄道と人々の暮らしが隣り合う、ハノイならではの風景に驚かされました。

こうして振り返ると、どこも鉄道や歴史、文化と深く関わっている場所なのですね。

そして、私にとって忘れられないのが、文廟へ向かう途中で出会った美しいアオザイ姿の女性。

次回ベトナムを訪れるときは、私もぜひアオザイに挑戦してみたいと思います!

それにしても、この日のハノイは暑かった!

まだまだ観光は続きます。

次に向かうのは、ベトナムの近現代史を伝える「ホアロー刑務所」です。

歴史の華やかな部分だけでなく、厳しい時代についても知ることになりました。