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お料理が苦手な人ほど料理をするときは”肩の力を抜こう”:自宅飯のススメ

「緊急事態宣言」が発令され、レストランをはじめとする外食が次々と営業自粛となっています。
一方、テレワークになり自炊をする機会が増えていることと思います。
普段は、子どもたちは学校給食があり、3食きっちり作ることも無かったお母さんたちが、子どもらや家族たちのご飯も作ることになったりと、包丁を握る機会が断然増えてきているのではないでしょうか。

そんな折に、中には中には「料理苦手」とか「料理嫌い」な人もいるのではないかと思います。

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苦手・嫌いな人ほど肩に力が入っている

少し前のこと。
私が運営するキッチンスタジオを使って、勉強会をしていたお客様から、イベントの写真が送られてきました。
デリバリーのピザなどを注文して、作らなくていい工夫がされていましたが、お料理を取り分けるために包丁を使っているシーンの写真が何枚かありました。

そこに写っていたのは共通の友人で、普段から「お料理苦手なの」と言っていた人。

何枚もの写真を見ているうちに気が付きました。
『お料理が苦手と言う人ほど、肩に力が入っていて、肩が上がっている』こと

持ちなれない刃物、
使い慣れない火
どちらも人間の本能として”危険”と察知するものに対峙しているとき
肩に力が入って、肩が上がってしまうのです。

肩の力を抜く方法

では、肩の力をどうやって抜けば良いのか。

包丁を握った直後に、大きく息を吸ってゆっくり吐きながら肩も下げます。
そこから包丁を使ってみましょう。
切っている途中でも、肩に意識を向けてみましょう。
まな板の前にちょっとした鏡を置いておくのも良いと思います。

本来、包丁というものは力を入れないでも切れる道具なのです。
前後にスライドするだけで包丁も日本刀も切れる仕組みになっています。
刺すのはフェンシングの剣か、フォークだけ。

上から下へ降ろす包丁は牛刀など重い包丁や四角い菜切り包丁。
しかし牛刀も菜切包丁も、仕組み上前後にスライドするだけで切れます。

上から下へ降ろす包丁使いをしているのか?
スライドさせているのか?
これらはトントントンというまな板の音で分かります。
音が大きいと「あぁ、この人は上から下へ叩き切りしているなぁ」など。

私の「お魚捌きクラス」や「イカの塩辛クラス」では、
何度も力を入れないことが綺麗に美味しくお魚がさばけるコツですとお伝えしています。

とにかく力を抜いてみてください。
力が抜けている目安はまさに『肩』にあります。

それでも切れない・・・という時は包丁をちゃんと研ぎましょう。

他の動作でも同じ

バレエでもダンスでも、肩に力が入っているとぎこちない動きになってきます。
バーレッスンでも、バーをぎゅうぎゅう握りしめてレッスンしている人は「あぁ初心者だなぁ」と分かります。
滑らかな動きができるか、そうでないか、素人っぽさは肩を見ると一目瞭然。

所作を美しくしたいと思った場合は、やはり肩の力を抜くことを最初の一歩とすると良いと思います。

まとめ

外出自粛で、自宅にいる時間が増えている日々。
この機会に少しでも「お料理が楽しい」と思う人が増えると嬉しいと思います。

そのためにまず「肩の力」を抜いてお料理してみましょう。

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